ストーリー59 ページ12
ゼンside
再びシルバーの剣とぶつかり、鋭い音がなる。
斬りかかってきたシルバーを躱すと、シルバーの背後にいるAと目があった。
そこで、Aと入れ替わり、距離をとった。
Aは上手く剣を受け流している。
こちらに背を向けたシルバーに再び仕掛けるが、それも上手く防がれる。
けっして連携が悪いわけではないにもかかわらず、なかなか攻撃がきまらない。
ゼ(どうにか＿＿＿＿！)
隙を伺っていると、今度はA越しに目が合った。
あちらはすでに決着がついたらしい。
俺はAと入れ替わり、斬撃を受け止めた。
Aが再び斬りかかろうとした。
ゼ「A、退がれ！！」
「！！」
そして入れ替わるようにクナイが投げられた。
シルバーは俺の剣を受け流してクナイを弾いた。
その瞬間、シルバーが後ろにふっ飛んだ。
シルバーの取り落とした剣が乾いた音を立てた。
床に転がったシルバーは苦悶の表情で俺の隣を見る。
シ「…っ、…やられたよ。これじゃもう剣も握れそうにない」
オ「いやすいません、ちょっと力が入り過ぎたもんで」
そう言って鋭い視線を向けるのは、先ほどシルバーに回し蹴りをくらわせたオビだった。
ゼ「オビ、助かった。…初めてお前のことを怖いと思ったぞ」
オ「めったにこんなフルパワー出したりしませんって。こいつの発言聞いてから無性にイライラしてたもんで」
その言葉通り、いつもの口調ではあるが、怒りが露わな表情をしていた。
ゼ「それについては俺も同感だ。何はともあれよくやった、オビ」
オビはほんの少しだけ口角を上げて見せた。
シ「まさかあんなに早くレイを倒すとは…。恐れ入ったよ」
オ「どーしてもあんたに一発入れたくてね。つい頑張っちゃったよ」
そう言ってオビは、シルバーの近くに落ちていた剣を蹴り飛ばした。
オ「本当はもう一発ぶん殴ってやりたいけど、Aに引かれそうだから勘弁しといてやるよ」
よほど頭にきていたらしい。
今までに見たことのないくらい、オビの瞳は怒りに燃えていた。
その瞳はまるで獣のそれだ。
横目でAを見やると、Aは静かな目をしていた。
本当は言いたいことがたくさんあるはずだ。
しかしそれは、今この場では話せないことなのだろう。
俺は木々とミツヒデを振り返った。
ゼ「全員捕らえろ。応援の船が着き次第、城へ帰還する」
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カリリン - とても、いいお話です！もっと見たいです！続き待ってます！ (2023年1月22日 16時) (
レス) @page28 id: 9c8dfc725c (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - さきさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(o^^o)更新頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月27日 19時) (レス) id: c2f75037c4 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年12月1日 18時) (レス) id: c9bf229238 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 梅じそさん» ありがとうございます！そう言ってくださると励みになります(o^^o)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月28日 10時) (レス) id: c2f75037c4 (このIDを非表示/違反報告)
梅じそ(プロフ) - この小説すごく好きです！これからも更新頑張って下さい^^ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 30f515a21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪 | 作成日時：2018年10月24日 0時
