時柱は鬼殺隊最強です。【鬼滅の刃】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:12,340 hit

－3－ページ3

「姉さんはかなり良くなってますよ。今は暇すぎてアオイの手伝いをしている程です」

そっか、良かった。やはり元花柱の生存力は高いようだ。

アオイちゃんの仕事を笑いながら手伝うカナエさんが容易に想像できる。

「そっか、でもあまり無理はさせないようにね？」

その後も、柱の皆と話しながら隊律違反で呼ばれた少年を待つのだった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

隠所属の後藤君が隊律違反をしたと思われる少年を担いで来た。

額にアザがあり、耳には帝国海軍国旗が入った花札をしている。

「おい、起きろ！」

そんな少年を後藤君はペシペシと叩く。

それで目を覚ましたと思えば、途端に咳き込む。
しのぶから渡された鎮痛薬を飲み、痛みが引いたのか、彼は話し出す。

「禰豆子は人を襲う事なんてしません！一緒に戦えます！」

禰豆子とは、彼が連れてる鬼の少女の名前だろう。

＿＿鬼と一緒に戦える。

それが出来たら苦労しない。
そう思った俺は彼に疑問を放つ。

「炭治郎君、本当に禰豆子ちゃんと一緒に戦えると思う？」

その質問に彼は食いつくように話す。
後藤君が止めようとするが、それを手で制する。

「禰豆子は鱗滝さんのおかげで自我を保てています。人は守るものとも思っています。お願いします、信じてください！」

鱗滝さん。元水柱の方だ。確かあの方は暗示が得意だと言っていたし、禰豆子ちゃんの暗示には成功しているのだろう。

＿＿但し、リスクが大きすぎる。

「鱗滝さんの事なら信じたいけど……冨岡さんはどう思いますか？」

鱗滝さんは冨岡さんの師匠だ。冨岡さんの気持ちも聞いておきたい。

「……炭治郎の言っている事は本当だ」

若干会話が噛み合っていない気がするが、冨岡さんは炭治郎君を信じるという事だろう。

「じゃあ俺は信じるよ」

「本当ですか！？」

炭治郎君の目は真剣だ。嘘をつくという事を知らないのだろう。

「おい。先から黙って聞いてみたら、鬼を容認するだぁ？ふざけんな！」

「うむ。俺も時渡少年の考えには納得できない！」

「春馬の考えは実に派手だが、鬼殺隊に所属している以上、鬼は全員葬らないといけないだろう？」

いつの間にか合流した不死川さんと、煉獄さん、宇随さんが反対する。
しのぶや蜜璃は分からないが、きっと悲鳴嶼さんや伊黒さんも反対派だろう。

＿＿いや、それよりも……

「不死川様！どうか箱を手放してくださいませ！」

勝手な事している不死川さんを止めるのが先だ。