時柱は鬼殺隊最強です。【鬼滅の刃】 (ページ18)

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【幕間】二人の狐ページ18

真菰年上説を採用しています。
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炭治朗が最終選別に向かうのを、陰から見送っていた真菰と錆兎の二人は、お互いの思い出について話していた。

「思えば、鱗滝さんの所から隊士が出たのは俺と義勇以来だよな」

「そうだね。錆兎を含めた数々の隊士が死んじゃって、鱗滝さん落ち込んでいたからね」

「無理も無いだろう。……真菰、」

「ん？」

「何故炭治朗を鍛えるのは俺だったんだ？そこは元水柱(・・・)の、真菰がやった方が良かったんじゃ？」

そう。真菰は義勇と同じく、最終選別を突破した唯一の人間だ。
その活躍は目覚ましく、当時の柱の中で最強の実力を持っていた。
……任務中、上弦の弐―童磨に殺されたのだが。

「……私が言うのもなんだけどさ、昔と言えど元柱の攻撃をあの子が止められると思う？」

「確かに。そう言えば当時の俺や義勇でさえ、真菰には敵わなかったからな」

「錆兎や義勇は才能が凄かったしね。……でも炭治朗は才能が無かった。少なくとも、水の呼吸はね」

炭治朗。彼に水の呼吸の適正が無い事は、真菰は分かっていた。

(でも私や錆兎が教えられるのは水の呼吸だけだし)

水の呼吸に適正がある錆兎と真菰。それ故に水の呼吸しか教えられない。
……例え適正が無かったとしても、できる限りの技能を教える。それしか出来ない。

まあ、後に炭治朗が日の呼吸を使えるようになるのだが、それはこの時の真菰には知るよしも無かった。

「炭治朗、突破出来るかな？」

「……それはあいつ自身の力によるさ」

炭治朗の突破に期待するも、心配する二人。
その二人の横で、静かな夜が明けようとしていた。