時柱は鬼殺隊最強です。【鬼滅の刃】 (ページ13)

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【幕間】栗花落カナヲの義兄への気持ち《後編》ページ13

「だから、俺はカナヲの行動を怒ることは出来ない。だって、カナヲが自分で決めた事だから」

そっか。私が自分で決めた事が、誰かの役に立てるのか。
ちょっとだけ、自分に自信が付いた気がする。

「ありがとう、春馬義兄さん」

思わず《義兄さん》と付けてしまったが、問題は無いだろう。

＿＿コイントスで決めるのも、終わりにしよう。

「ああ。お疲れ様、カナヲ」

その笑顔は、とても優しくて、何故か安心できる。そんな笑顔だった。

それからというもの、私は鬼殺隊に入るために鍛錬を始めた。
鬼殺隊に入ることは、カナエ姉さんにもしのぶ姉さんにも反対されたが、義兄さんが説得してくれた。
そして鍛錬にも付き合ってくれた。

「カナヲのペースで、ゆっくりで良いから頑張ろう？」

そう言ってくれた義兄さんは、とても優しい笑顔だった。
私がここまで強くなれたのは、義兄さんのお蔭だ。
だから、少しでも恩返しをする為に、今日も一生懸命鍛錬しよう。

今思えば、私はあの時――義兄さんに助けてもらった時から、義兄さんの事が好きだったのかも知れない。
口に出すのは恥ずかしいが、心の中で言おう。

「大好きだよ。春馬義兄さん」

と、私は心の中で呟くのだった。