時柱は鬼殺隊最強です。【鬼滅の刃】 (ページ2)

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「はあ…はあ……間に合ったぁ！」

何とか柱合会議が始まる前に着くことができた。
時の呼吸は、色々と便利な代わりに体力の消耗が激しい。
それを二時間程ぶっ続けで使ったのだ。息切れを起こすのは必然的だろう。

＿＿これじゃあ、呼吸を使わずに鬼を倒した意味が無いじゃないか。

でも、それで時間がかかってギリギリで着いたのだ。ただの自業自得という事は言うまでもない。
そして息切れをしている俺に近づく影。

「どうした時渡少年！」

焦ったような顔をしながら俺の肩を揺らす炎柱。

「おお！春馬お前、派手に白目を向いているな！」

何時ものように派手派手騒ぐ音柱。

「春馬君！？どうしたのその傷！(傷が沢山付いてる春馬君、可愛い！)」

真っ先に傷を心配してくれる恋柱。

「ちょっと煉獄さん！息切れ状態の人を揺さぶったら駄目ですよ！」

そう言って煉獄さんの手をどける蟲柱。

「おいおい、時渡は疲れてるのにそんなに群がったらさらに疲れるだろう？」

ネチネチとした言い方だが、遠回しに心配をしてくれている蛇柱。

「大丈夫だよ伊黒さん。春馬さんの強さは僕らが一番分かっているじゃん」

本人はその気は無いだろうが、色々嬉しい事を言ってくれる霞柱。

「南無、柱合会議の為に身体を張るとは……」

数珠を揉み、涙を流す岩柱。

そしてやっと息切れから解放された俺は、周りを見渡す。

「あれ？不死川さんと冨岡さんは？」

「不死川さんは知らないですけど、冨岡さんならあそこにいますよ」

「……」

……冨岡さんがこっちを睨んできてるんだけど。怖いんだけど。俺何かしたっけ？

まあ、良いか。柱合会議の予定を聞こう。

「しのぶ、今日の柱合会議は何するの？」

「取り敢えず、最初に隊律違反者の裁判がある事だけ覚えておいてください」

隊律違反者？まさか鬼を連れているとか…？……いや、無いか。

「隊律違反って、何したん？」

「彼が来たらすぐ分かりますよ」

ええ……しのぶの目が笑ってないんだけど……。

あ、もう一つ聞きたい事があった。

「しのぶ、カナエさんの調子はどう？」

胡蝶カナエ。しのぶの姉であり、たった一人の家族だ。

突如胡蝶屋敷に上弦の弐が現れ、彼女一人で応戦した結果、かなりの重症を負ってしまった。
結果的に俺が間に合ったから命は無事だったものの、柱を引退しなければいけない程の重症を負ってしまった。

そんな彼女と入れ替わりでしのぶが柱になったのだ。