【にじさんじ】人生の最後ぐらい、笑ってみたい【2434】 (ページ3)

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【スプラ2】エビオとコラボ・1 ページ3

「……どうしてこうなったんだ」

今私は、いちから本社に居る。
最近はコロナウイルスも収まってきている為、オフコラボの場合は本社のスタジオを使う事もあるらしい。
……でも、わざわざここにしなくても良くない！？

思い出してみよう。確かあの時……

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

昨夜届いたエクス先輩からのチャットに、お決まりのコミュ障を発動させながら「…はい。分かりました」と打つと、爆速で返事が返ってきた。

『それじゃあ、15時にいちから本社で待ってますね！』

「ッ！？」

スプラコラボなのだから家でやると思っていたが、まさか本社とは……。
というか、一日置いたのに爆速で返してくるエクス先輩って一体……。
でも、問題はそこじゃない。

「……エクス先輩、私がコミュ障って事知らなかったんだ」

てっきり、運営の方から伝えられていると思っていたが、案外知らないのかもしれない。
運営とて、ライバーの事情を勝手に説明する事も出来ないのだろう。
そう勝手に解釈し、オフコラボというものに恐怖感を抱きながら準備を始めるのだった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「あぁー、思い出した。あんな事があったんだ……」

「あの、宝条さんですよね？」

声のした方を振り向くと、エクス先輩が居た。
急に人と会った為、急に息が苦しくなる。

「もしかして待ってました？もっと早く来れば良かったかな……」

「……大丈夫です。配信、早くやりましょう」

やっぱり駄目だ。感情が出せない。
エクス先輩に失礼とは思いつつも、真っ先に配信室へと入っていく。

……一瞬、途中ですれ違った黛先輩に睨まれたような気がしながら……。

「……これでよし」

配信室に入った私は、早速パソコンのライバー設定を書き換える。
本来スタッフさんにしか出来ない事だが、何故か私と黛先輩だけ許可されている。
その事に疑問を思い浮かべながらも、着々とエクス先輩の分も書き換えていく。

「おぉ……器用なもんですね……」

「……いつの間にか出来るようになっていたんですよ。記憶は無いですが」

これは本当の事だ。私にはデビュー以前の記憶が無い。
まあ、ある程度の日本語やパソコン技術は覚えてたから全く問題は無かったけど。

「じゃあ、始めましょうか！」

「……はい、そうですね」

私にとっての初コラボが、今始まった。
せめて、ボロを出さないように。エクス先輩に迷惑をかけないようにしないと……。