かまぼこ隊に○○されたいだけの短編集【鬼滅の刃】

善逸に抱きしめられたい！　　　　　(かまぼこさんリク) ページ9

 


かまぼこさんリクエストありがとうございました！！


　畳の上に座る私の耳に何かが走って近づいてくる音が聞こえたかと思えば、善逸くんが襖を勢いよく開けて入ってきた。

「Aちゃん！！今日が俺達付き合って何日目か覚えてますか！？」

「善逸、それ昨日も聞いてきたよね？流石に覚えてるよ61日目でしょ？」

「ちっがーーう！！62日目です！！Aちゃん、今日は付き合って二ヶ月目ですよ！？」

「惜しかった！そういえば60日記念とか騒いでたのは一昨日だったね！！それで今日は何を？」

「Aちゃん！！抱擁ですよ！！つまり！付き合い始めて二ヶ月記念に抱きしめていいですか！？」

　鼻息を荒くしながらじりじりと滲み寄ってくる彼、善逸くんはさっきの話の通り私の彼氏だ。

「善逸くん！？その鼻息が治まったらね…ってうわぁあああああ」

　止まるよう呼びかける私に構わず、走ってきてそのまま抱き寄せられた。



「……嫌いになった？」

　顔見えないけどわかる。

　絶対泣きそうな顔してるやろうなぁ……。


「彼氏にちょっと強引に抱き寄せられて嫌いになれるぐらいなら……もうとっくに別れて、こんなことしてないよ」


「うわ"ぁ"あ"あ"あ"あ"ん！！ほんと？ほんと？俺、今めっっちゃ幸せ！！可愛い…！可愛い……！ほらもうちょっと力入れたら壊れちゃいそうだよ女の子ってのはさ！！」


　ほら…やっぱり泣いてるじゃん……

　あと、抱きしめるっていうか……これ後ろの手添えてるだけだし……


「壊れないように善逸が守ってくれるって…付き合った時言ってくれたじゃない。」

　そう言って私が善逸に強く抱きつくと

「ア"ーーーーッ！！幸せが！幸せの箱がいっぱいいっぱいでパンパンだよ！！溢れそう！！」

　あっ、笑ってる。



「善逸距離近いから余計うるさいよ。」

「今のムードで言う！？それ」

「ムードとかあった！？善逸の叫びで既にムードなど存在しないよ！」

「酷い！」


　その後、私達は笑い合って、しばらく抱き合ったままでいました！

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