Y.sho ページ4
一見余裕そうに見えて全然余裕じゃないよなしろオッパはいる。「僕じゃなくてもいいんじゃないですか」「俺はAくんがいいよ」わりと本心。会社の後輩くんがわりと人気でこないだ入ってきたばっかりの新人イケメンの拓実くんに取られそうになって焦る。「嘘じゃないんだ、聞いてくれる？」「またお世辞ですか？」「取られたくないんだよ」
ーー
2年前に俺の後輩として入ってきたAくんは、仕事も出来るし視野が広いし、なによりかわいい。
「先輩、ここやっときましたよ」
「ありがとう、流石だね」
「いえいえ」
ふん、と誇らしそうに笑う時は大抵もっと褒めて欲しい時で頭を優しく撫でてやると満足気に自分の机に戻っていくのだ。
ここまで露骨にアタックしてるはずなのに、Aくんは去年入ってきたばかりの新人であるイケメンの川西くんとやけに仲が良い。聞いてみると、別に高校のとき同級生だったとかでもなんでもない。が、川西くんからのアタックがすごいおかげでここまで仲良くなったのだと言う。
「Aさん、今日の夜空いてます？」
「んー、空いてるよ？」
「じゃあ飲みに行きましょ！俺いいとこ見つけたんです」
俺の視界に入るところでわちゃわちゃされて、流石に気が散らないはずがない。だって、Aくんに何年もアタックし続けたというのに、こないだ入ってきたばかりの川西くんに取られたらたまったもんじゃないからだ。
ー
「Aさん、俺終わったんで先に向かってますね！」
「もう少しかかりそうだから、あとで連絡する」
川西くんはAとそう会話して出て行く。ようやく残業をするAくんと俺だけの環境になり、「先輩もお疲れ様です」といつものように微笑まれて少し気が楽になった。
「川西くんと仲がいいみたいだね、」
「最初は全然仲良くなかったんですけどね、毎日声かけてくれるから自然に」
「俺もアタックしてるつもりなんだけどね？」
「またまた〜、奨先輩みんなにそう言うでしょ」
カタン、とスペースキーを押してAくんと目が合う。残業が終わったのか、スーツを着ようとしているAくんの腕を掴んで机に押さえつける。
「どうしたら俺のこと見てくれる？」
「、奨先輩、」
「俺本気だから、Aくんのこと好きだよ」
「ッ、」
顔を真っ赤にするAくんを見て我に帰り、解放してやると逃げるように帰ったAくんの後ろ姿を見つめるだけしか出来なかった。
(このあと意識されちゃって目も合わせてくれなくなる)
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クレラップ(プロフ) - 見るの遅かった…！最近ハマってしまった人間です、もう届かないかもしれませんが大好きな作品です…。主様の他の作品もこれでもかと読ませていただいています、これからも沢山読ませていただきます！ (2021年9月19日 0時) (
レス) id: 17cb558ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - いつも楽しく拝見させていただいております！浦野くんに甘えるお話を読んでみたいです...！ (2020年5月24日 14時) (レス) id: 8491be7ae8 (このIDを非表示/違反報告)
にか - 毎回更新が楽しみです！潤くんの甘えるリクエストです。出来れば男主が左をお願い致します...！ (2020年5月9日 6時) (レス) id: 0271b166b2 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！拓実くん希望です！お身体に気をつけて頑張ってください！ (2020年4月30日 1時) (レス) id: f77ca64a14 (このIDを非表示/違反報告)
しんり - いつも楽しく拝見させていただいてます！男主くんのお話すきです…！ひも様のペースで更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年4月16日 3時) (レス) id: 45ef227de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひも | 作成日時：2019年12月22日 0時
