振り向かせたい【我妻善逸】

じゅうはち！ ページ19

私の顔はまだ真っ赤
でも善逸くんはそそくさと歩き出している

やっぱり脈はないか…

ちょっと悲しくなる

「Aちゃん?どうしたの?早く行こ?」

「…うん」


はぁ…恋ってこんな些細なことで傷つくんだなぁ

なんか楽しいのか苦しいのか…


善逸くんは女の子好きだしさっき見たいなことしたらまだ縋りついていると思う

けど…

「…やっぱ私だからかぁ」


でも1度決めたんだもん

頑張らないと



善逸side

さっきっからAちゃん元気ないなぁ

やっぱ炭治郎かなぁ…

うぅ…俺じゃダメか



「…Aちゃんはさ、炭治郎と任務一緒じゃなくてよかったの?」

「…それは一緒がいいけど…」


やっぱり 炭治郎じゃん

「やっぱそうだよね…」

自分で聞かなければよかったと後悔する

「でもそれ以上に」

「善逸くんと2人の任務嬉しいんだ」

俺は想定外の言葉が帰ってきて混乱している


「…そりゃどうも…」


もっといい返事の仕方あっただろ!

っ…俺のバカ

「やっぱ善逸くんは私と2人きり嫌だよね…」

ほら！変に勘違いさせちゃったじゃん！


「お、俺はAちゃんと一緒で嬉しい」

自分で言っといて恥ずかしいわ

「…ありがと！」

その笑顔反則級


俺がその笑顔に見惚れていると



「…あっ！」



後ろ向きで歩いてる彼女の前方に石があった



「何?」


「え！ちょっと危ない！」

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