ただいま

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慌てて近づくと

本当に眠るようにリュックを背負った女の子が倒れている

制服を着ているから高校生かな

「拓弥、全然この子起きへん」

泣きそうになる太陽に

「大丈夫だから」

と声をかけて女の子のおでこをさわる

「熱っ！」

雨に打たれて冷たいはずなのに

女の子の体温は熱かった

このままじゃ大変なことになるかもしれない

「とりあえず家に運ぼう」

女の子を抱えると

思ってた以上に軽くて驚いた

「太陽そのキャリーバッグ多分この子のだから持ってきて」

「わかった！」

草川拓弥、今年19歳

初めて女の子を拾いました

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