とあるモブの推し模様？【jr×hk】 ページ6
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おふたりさんの年齢操作あり。(要素としての重要度は低いです)
基本的にとある会社員(モブ)視点で進みます。
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俺はとある会社員だ。名乗るほどの名前ではない。
……なんて茶番は置いといて。
俺には毎日(毎日というより平日)の日課がある。
朝起きて、仕事に行って、仕事を終えて、家に帰る。
その仕事を終えてから家に帰るまで、コンビニに寄ることだ。
そのコンビニで買うものは弁当と酒、そして煙草という面白みの一つもないものだが、俺には楽しみがある。
ちなみにそのコンビニというのは一般的なラッキーナンバーの某店舗だ。
今日も自動ドアを通り、店内に入る。
｢いらっしゃいませ｣
良かった、今日もいたあの子の棒読み挨拶。それすらも醍醐味だ。
｢……｣
入ってすぐにあるイートインスペースを流し目で見た。
細い身体と、フラッペを持つ姿。…あぁ、やっぱり今日もいた。
少し気持ちが昂るのを表に出さないようにして、いつもの弁当と酒を手に取った。
｢六十六番一つ｣
｢かしこまりました｣
相変わらず無表情なレジ担当の松村くん。
愛嬌や絡みやすさを店員に求めているわけではないが、そう感じる。
けれどそれも、彼の魅力だと思っている人は俺以外にも多数いるようだ。
実際彼がきっかけでコンビニに通い始めた人がいるらしいし。
｢ありがとうございました｣
支払いを終える。
またイートインスペースに目を向ける。
目が合うが、すぐに逸らされる。
今日は、特に何もなかった(癒しであることに変わりは無い)。
そう、こうして俺は特に話さないがいつもいる二人を眺めるのが俺の楽しみなのである。
たまに恋愛ゲームでいう“イベント”が起こるのだが、それも期待しながら、こうしてコンビニに通っているのだ。
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作者名：更紗 | 作成日時：2023年2月2日 12時
