融解【hk×jr】 ページ11
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ハッピーバレンタインのストーリーです。私がチョコ作りとか経験ないので、クッキングタイムは省略します。
学パロで既にお付き合い済みのふたり、全6話構成。
ただjrさんがチョコあげるだけのお話です。
この間のygjrを聴いてバレンタインを思い出しました。関連して友情出演はygさんです。
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jr side
｢ねぇねぇ、あとちょっとでバレンタインだよ〜！！｣
｢今年も手作り？｣
｢そりゃもちろん！ みんな今年は何がいい？｣
“バレンタイン”というワードに、脳が少し反応した。それを見透かしたように、会話を交わしていた高地が口角を上げた。
｢なに樹。バレンタイン楽しみ？｣
｢…別に、そんなんじゃない｣
これは本当。去年までは女の子から貰うチョコがとても楽しみだったけれど、もう今は違う。
貰うドキドキよりも、もっと別のドキドキがあった。
｢…北斗に渡すんじゃないの？｣
｢……｣
悔しいほどに見透かしてくる高地。こいつは関係を知ってる奴の一人。
何かあったらこいつに相談するくらいには信頼してる。
｢料理の得意さで言ったら北斗が渡しそうだけどさ、二人の雰囲気的には樹が渡す側だよね｣
｢…どういう意味？｣
｢え、だって抱かれる側って樹なんじゃ、｣
｢お前黙れよ｣
そう言ってやると、『お口にチャックします』とでも言いたいかのように、左から右へと唇に沿わせながら手を動かした。
そもそも教室で言うようなことじゃないだろ。クラスメイトだって普通にいるし。
｢……｣
少しぼーっとしていると、目の前で手がヒラヒラと振られた。
……高地。
｢んだよ｣
眉をひそめて聞けば、高地は手をぐるぐるとさせたり、自分を指差したりと変なジェスチャーを始めた。
……こいつ、
｢黙れって言ったこと根に持ってんじゃねぇよ、口に出せ口に｣
｢樹がチョコ作るなら俺も協力しようか？｣
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作者名：更紗 | 作成日時：2023年2月2日 12時
