第佰弐拾陸話 ページ37
・________
しのぶside
この日もいつもと変わらない一日でした。
……______一日であって欲しかった。
私は蝶屋敷の自室で薬の調合をしていた。そして、その結果を紙に書いてまとめる…その繰り返し。
少し休憩しようと思い縁側に出た時、蝶屋敷の入口の扉が凄い音を立て開いた。
こんな時間に一体誰ですか………
この屋敷には沢山怪我人がいるという事を忘れているのでしょうか?
胡蝶「こんな時間に誰で……」
煉獄「胡蝶ッ…!!!!」
胡蝶「煉獄さん…?」
訪れた人物が予想もしてなかった人で、しかもとても焦っている。…あの煉獄さんが冷静さを欠く程に。
胡蝶「どうされたんですか?」
煉獄「至急…っ…Aを看てやってはくれないか!!!!」
胡蝶「?!…わかりました、至急ここへ連れてきて下さい」
「もうすぐ不死川が連れてくる」と切羽詰まった様子で、伝えてくるものだから…あの日の忌まわしい記憶が思い返される。
バンッ!!!
不死川「胡蝶!!後はよろしく頼んだァ…っ…!」
胡蝶「……ッ!!」
不死川さんが連れてきたAさんは、白いはずの羽織を全て真っ赤にしてしまう程の出血…頭からも大量の血を流し、顔は青ざめ…呼吸も浅い…
煉獄「…胡蝶?」
このままでは____と最悪な結末が頭をよぎる。
そしてあの日の姉さんの状態が頭を支配し、治療器具を持つ手がカタカタと震える。
こんな様子じゃ、駄目よ…しのぶ。
姉さんならこんな時…_________
煉獄「胡蝶!!!!!」
ビクッ
煉獄「これは、胡蝶にしかできない事だ。他の人ではできない……胡蝶____落ち着くんだ。」
煉獄さんのかけてくれた言葉で、ハッと我に返った。
胡蝶「…目を覚まさせてくれて、ありがとうございます。…後は私に任せてください」
また随時状態を報告しますね、と伝えると不死川さんと煉獄さんは部屋を出て行った。
2人が出て行った事を確認した後、怪我の状態をよく知る為に羽織と隊服を脱がせると________
胡蝶「?!……何でしょうか、
この気色の悪い
Aさんの左胸に彼岸花の様な形をした赤黒い痣が、くっきりと印されていた。
*******
更新サボってすみません…
422人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪(プロフ) - アイス食べたいさん» わざと、と読みます! (2020年4月24日 21時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい - 第104話の 態 の読み方何ですか? (2020年4月24日 15時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 若葉さん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年3月13日 18時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 可愛らしい!!こーゆーけーはすき!!!これからも頑張ってください! (2020年3月12日 21時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - かりんりんさん» ありがとうございます!更新頑張ります^^ (2019年12月19日 7時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪 | 作成日時:2019年12月11日 19時