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第伍拾壱話 ページ8


・_________




暫くして正一君とてる子ちゃん(名前を聞いた)が落ち着いた所で話を聞いた。





正一「化け物は俺とてる子には目もくれず、兄ちゃんだけを攫っていきました。…怖くて、兄ちゃんの血の跡を辿ってここまでたどり着きました。」





正一君は震えながらそう話してくれた。今の話を聞く限り、多分正一君達のお兄さんは私と同じ稀血だと思うんだけど…藤の花も持っていないとすると、結構危険かもしれない。





『…正一君とてる子ちゃんは凄いね、よく頑張った。』





正一君の頭とてる子ちゃんの頭を撫で、屋敷へと身体を向けた。





その時、震えた声で善逸君が私と炭治郎君を呼んだ。





善逸「なぁ、この音何なんだ?気持ち悪い音…ずっと聞こえる、鼓か?これ…」





炭治郎「音?音なんて…」





『鼓の音??』





と、館を見つめていれば、ポン!と上の窓から飛んでくる血まみれの少年。





ドシャ!と音がすれば、地面が赤く染った。





急いで正一君とてる子ちゃんを抱きしめ、見えないようにすれば、炭治郎君が少年の元へ駆け寄る。





『……ッ!』





やっぱり、人の命が終わる瞬間は2年以上鬼殺隊に入っていて何度見ていても慣れない。





ギュッと、2人を抱きしめる力を強くした。





そんな後悔に駆られていれば、館の中から聞こえるグオォオオ!と聞こえる声。





『……ごめん、嫌なこと聞くけど…あの人は、君たちのお兄ちゃん?』





てる子「ち、違うよ…」





正一「兄ちゃんは柿色の着物着てる…」





『…お兄さんの名前は?』





正一「清…」





『ん、ありがとう。炭治郎君、』





炭治郎「善逸!!行こう!」






そう言って立ち上がり、善逸君に言えばブンブンと震えながら首を横に振る善逸君。





炭治郎君は静かに、そうか。わかった。と言えば、般若のような顔で屋敷に歩き出した。





『善逸君…ほら、一緒に行こう??』




善逸「ええっ!?」





炭治郎「無理強いするつもりはない」





善逸「行くよォーッ!」





炭治郎君はそう言うと、ずっと背中に背負っていた木箱を子供たちの前に置いた。





『絶対に戻って来るから、ここから動かないで。お兄さんは私達に任せて。』





不安そうな正一君達と目線を合わせ、そう言ってから先に館に入った2人を追った。

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(プロフ) - ポメラニアン。さん» まさいちくんって誰だよって感じですね......笑笑 報告ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ポメラニアン。 - 伍参話(10ページ)の夢主の最初のセリフに"まさいちくん"と入っているんですが、多分″しょういちくん″だと思います。今更でごめんなさい!更新頑張ってください! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はるなさん» そう言っていただけると、何よりも嬉しいです!!頑張ります! (2019年11月19日 19時) (レス) id: 929661d3b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな - 更新楽しみです!!続きが気になる...!! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 1483860edb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月6日 23時

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