第陸拾話 ページ17
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炭治郎君に言われて伊之助を看てるんだけど、地面にそのまま寝かせておくのもなぁと思い、伊之助を膝枕をしているのだが眠る伊之助は本当に綺麗な顔をしている。
私さっき、こんな可愛い子(顔だけ)に背負い投げとか手刀落としたりしてたのかよ。
『(可愛いなぁ…)』
と、そっと頭を撫でていれば、ハッ!と目を覚ました伊之助。思わずビクッと反応すれば、じっと私の顔を見て瞬きを繰り返す彼。
『え、えと…さっきはごめんね?身体、大丈夫?』
伊之助「!お前!なんだ!それ!」
『は?』
伊之助「さっきは気づかなかったけど、ほわほわじゃねえ…なんだ、これ…ムズムズする…!やめろ!」
『えっ、は?ご、ごめん?』
と、理不尽にキレられていれば、私と伊之助の声を聞いた善逸君が、起きた!と言えば、勝負勝負ゥ!と伊之助が善逸君に突撃しようとしていたのを伊之助のズボンを掴み、ギリギリで止めた。
『だぁ〜かぁ〜らぁ〜、さっきも言ったでしょ!隊士同士で争うのは御法度だってば!!』
伊之助「だぁー!!!だから、俺をホワホワさせんのやめろって言ってるだろッッ!!」
『さっきから何?!そのホワホワって!!!ちゃんと日本語喋ってくださぁーい!!』←鈍感1
伊之助「俺にもこれがなんなのか分かんねぇんだよ!!!」←鈍感2
そうしょうもない事で言い合っていると、炭治郎君や正一君達がしている事が気になるのか、何してんだ!と声を上げる伊之助。
炭治郎「埋葬だよ。伊之助も手伝ってくれ、まだ全員運びきれなくて屋敷の中に殺された人がいるんだ」
伊之助「生き物の死骸なんて埋めて何の意味がある!やらねえぜ手伝わねえぜ!そんな事よりホワホワする原因教えろ!!」
炭治郎「…そうか…。傷が痛むから出来ないんだな?」
伊之助「………は?」
『ブッ……』
善逸「Aちゃんッッ、耐えてッ……ンフフ」プルプル
『ごめッ…だって、炭治郎君の無自覚がッ…』プルプル
炭治郎「いや、いいんだ。痛みを我慢出来る度合いは人それぞれだ!亡くなってる人を屋敷の外まで運んで土を掘って埋葬するのは本当に大変だし、Aと善逸とこの子達で頑張るから大丈夫だよ。伊之助は休んでるといい」
ニコォと微笑んで言う炭治郎君は態となのか天然なのかわからないが、単細胞な伊之助を煽るには充分だった。
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凪(プロフ) - ポメラニアン。さん» まさいちくんって誰だよって感じですね......笑笑 報告ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ポメラニアン。 - 伍参話(10ページ)の夢主の最初のセリフに"まさいちくん"と入っているんですが、多分″しょういちくん″だと思います。今更でごめんなさい!更新頑張ってください! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - はるなさん» そう言っていただけると、何よりも嬉しいです!!頑張ります! (2019年11月19日 19時) (レス) id: 929661d3b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな - 更新楽しみです!!続きが気になる...!! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 1483860edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪 | 作成日時:2019年11月6日 23時