流石な部長 ページ10
部長が頷いたということは、少なからず現状を分かっているのだということが理解できた
YN「自分の仕事を抱えながら、急ぎの頼み事もこなしてくれる
平均して、他の女子社員より余裕が無く思えます」
部長「そうかもしれないな。
イヤな顔せずに、きちんと仕事を熟してくれるから
俺も頼ってしまった所もあったかもしれない」
YN「そんな彼女達のために、部長？」
部長「うん？」
YN「彼女達の能力を、きちんと評価してあげて下さい。お願いします」
自分を見ていてくれる人がいることは
とても有難いことだと思う
例え小さな仕事だとしても、無駄なものは何もないと思う
小さな歯車が集まって大きな仕事を動かすことが出来るのだから
頑張っている全ての人達が評価されて良い
僕はそう思う
部長「分かってる、ユノ」
部長は真剣な顔で僕にそう言った
仕事の時の顔つきだ
YN「部長……」
部長「最近ちょっと目に余ってな」
YN「えっ……」
部長「ユノの言いたいことは分かるよ。
ちゃんと考えてるから。
だから……心配するな。」
厳しい顔付きで真剣にそう言った部長
けれど、言い終わった後は優しい部長の顔付きに戻った
きっと全て気付いていて、その為に色々と考えているのだと思う
YN「やっぱり部長には敵わないですね。
気付いてたんですか」
部長「まぁな(笑)
会社には伝えてあるよ。答えは次の人事異動の頃だろうな」
YN「そうだったんですか」
思わぬ話を聞いたことで、横にいるAは驚いていたようで
何も口を挟むことなく、ただ僕と部長の話を静かに聞いていた
・
部長「それじゃあな！」
YN「はいっ！ご馳走さまでしたっ！」
「ご馳走さまでした。ありがとうございました。」
部長に奢ってもらった僕らは、店の前で部長を見送った
駅までの帰り道で、Aと今日のことを話しながら歩いた
YN「流石だな、部長」
「うん。ちゃんと見ててくれたんだね。良かった……」
少し嬉しそうに、そう呟いたA
僕の知らない会社でのAには
これまで色々な出来事があったのだろう
悲しいことも悔しいことも
沢山の経験を経て、今の彼女になったのだと思う
YN「Aのことは、この先ずっと僕が見てるから」
「ユノ……」
YN「っふ(笑)……はい」
僕を見上げるその愛しい彼女に
左手を差し出した
Aはその手に自分の右手を重ねて
「うん」
僕の大好きな笑顔で笑った
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裕(プロフ) - ひろ子さん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。立ち上げから完結まで凄く時間かかっちゃいました(^^;)皆さんも良くお付き合いしてくれたと思うと有難いな〜と思います。ありがとうございました。 (2019年8月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。毎回こうしてコメント入れて頂けて嬉しいです♪ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - いなほさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。チャンミンのお話しもボチボチ書きますね(笑) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» 最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。また新しいお話しでも思いついたらユノも書きますので♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年7月4日 10時
