失う怖さ ページ22
僕は彼女を直ぐに抱き寄せると、胸に強く閉じ込めた
この幸せがなくなるわけがない
だってこんなにAを愛しているのに
周りに嫉妬してしまうほど、僕らは互いを大切に思っているのに
Aは自信を持って良いのに
僕の愛に、もっとわがままになっても良いのに
Aは恐がりだ
まだ1ミリも見えていない不安なものに
こうして怯えているなんて
どうしたら伝わるのだろう
僕は彼女を胸に閉じ込めながら言った
YN｢Aは卑怯でもなければ嫉妬心の塊なんかでもないよ。
それは僕への愛してるっていう気持ちだろ？
僕を愛してくれているから嫉妬もする。
それって僕は嬉しくてたまらないけど｣
｢ユノっ｣
YN｢Aが前に僕から離れたとき
その時だって少しもAのことを嫌いにはなれなかった。
嫌いになるどころか、毎日Aが愛しくて
Aに愛想を尽かされた自分を悔やんだよ。
僕も怖いよ。Aを失うことが。
Aの愛が僕からなくなってしまうことが｣
｢っ……｣
Aは僕に強くしがみつくと、その肩を震わせた
YN｢だから結婚したんだよ。
もう二度とAを離したくないから。
Aを永遠に僕のものにしたかったから。
Aが卑怯なら、僕も卑怯なんだよ。
こうやって、”結婚”というもので
Aを僕だけのAにしてしまったんだから｣
僕だって、誰にもAを取られたくない
こんなに好きな彼女が、他の誰かと笑い合う所も想像したくない
きっと、いま僕の心を開いてAに見せたら
Aは僕を重いと感じてしまうだろう
それ程に、僕はAを愛している。
これからも。
｢ユノっ……大好き
ありがとう｣
YN｢うん｣
僕にしがみつき、そう言った彼女が愛しくてたまらない
僕は体勢を変えると、彼女の上になった
YN｢愛してる、A｣
｢ユノ、愛してる｣
そして僕らの吐息が混ざり合い、夜は更けていった
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裕(プロフ) - ひろ子さん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。立ち上げから完結まで凄く時間かかっちゃいました(^^;)皆さんも良くお付き合いしてくれたと思うと有難いな〜と思います。ありがとうございました。 (2019年8月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。毎回こうしてコメント入れて頂けて嬉しいです♪ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - いなほさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。チャンミンのお話しもボチボチ書きますね(笑) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» 最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。また新しいお話しでも思いついたらユノも書きますので♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年7月4日 10時
