自信が無い ページ21
｢ふふっ(笑)｣
僕の言葉に、Aはご飯を頬張りながら僕に向かって微笑んだ
確かにAは強くなったけれど、それ以上に優しくて素直なところはずっと変わらない
優しすぎて自分を抑えてしまうのもまたAだから
今回の件では、相当彼女なりに頑張ったのだと思う
食事を終えてチャンミンが帰り、後片付けを終えて
二人でお風呂に入った
ゆっくりバスタイムを満喫して、その後僕らはベッドに横になった
「今日ね、ユノに似てきたってチャンミン君に言われたとき
嬉しかった」
YN｢ん？本当？｣
｢うん｣
ベッドの中で僕にぎゅっとしがみつきながら
Aはそう呟いた
夫婦は似るというけれど、それを嬉しく思っていてくれたAに
僕も嬉しく思う
YN｢なら良かった。僕も嬉しい｣
｢ふふっ(笑)｣
更にぎゅっと僕にしがみつくと、そのまま顔を僕の胸に埋めてAは言った
｢ユノは……本当に私と結婚して良かったの？｣
YN｢えっ？どういう事？｣
今更なAからの問いかけに、僕はその意味が理解できなかった
｢正直に、言っても良い？｣
YN｢？……うん｣
僕の胸から顔を上げたA
僕から離れて仰向けになると、両腕を布団の上に置いて
胸の前で手のひらを組んだ
｢私ね？まだ自信が無いの。
ユノの愛はきちんと毎日感じてるけど……
自分に、自信が無い｣
YN｢どうして？僕たち結婚したんだよ？｣
横を向くと、Aは天上を見つめていて
何となく儚げな表情をしていた
｢移動になった彼女達にあんな事を言っちゃったけど……
私だって人に何か言える程の立派な人間じゃない。
あの時あったのは意地みたいなもんで、ユノが彼女達と会話するのも嫌だった。
つまらない嫉妬心の塊だったの、私｣
泣きそうな顔をして、Aはそんなことを言った
｢こんな私で、この先ユノの気持ちが離れていったらって……ちょっと怖いの｣
YN｢A……｣
｢だから退職の時の事も言えなくて。
”意地の悪いヤツだ”なんて思われたら
ユノは私と結婚してくれなくなっちゃうかもって。
……卑怯だけど。｣
そう言い終わると、僕の方へ顔を向けて
悲しそうに微笑んだ
｢だから……ユノと毎日一緒に居られて幸せだけど
どこかでこの幸せが怖いと思ってる。
なくしてしまったら、怖いなって｣
ベッドの横の小さなランプの明かりで見えたAの瞳は
ゆらゆらと揺れながら潤んで見えた
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裕(プロフ) - ひろ子さん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。立ち上げから完結まで凄く時間かかっちゃいました(^^;)皆さんも良くお付き合いしてくれたと思うと有難いな〜と思います。ありがとうございました。 (2019年8月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。毎回こうしてコメント入れて頂けて嬉しいです♪ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - いなほさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。チャンミンのお話しもボチボチ書きますね(笑) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» 最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。また新しいお話しでも思いついたらユノも書きますので♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年7月4日 10時
