夫婦になる ページ13
Aが退職をして、僕らは年明け早々に籍を入れた
お正月は、親族みんな集まって僕らのお祝いをしてくれて
それはそれは充実した休みだった
僕らはこれで正真正銘の夫婦になった
Aは以前にも増して明るくなって
僕は、安心感に包まれた
YN｢ただいまぁ〜｣
｢お帰りなさぁ〜い！｣
家に帰ると、世界一愛しい我妻に出迎えられて
僕は毎日幸せな気分になる
美味しいご飯と綺麗な部屋と、温かいお風呂に
可愛らしい妻
僕ぁ〜世界一の幸せ者だなぁ〜
｢でねでね！歩道にデッカい蛙がいてぇ！｣
YN｢あっはっはっ！本当に！？｣
｢うんっ！思わず写真撮っちゃったの！見る？｣
YN｢えっ！今はいいや……｣
｢ふふふっ(笑)｣
テーブルを挟んで一緒に食べる夕飯の時間は
僕に今日あった出来事をAが報告する時間となって
いつも笑いが絶えない一時だった
お風呂を終えて、リビングのソファで寛いでいたとき
僕は隣に座るお風呂上がりのAに
今日会社であった出来事を報告した
YN｢あのね、A。
今日僕の課で、この時期には異例の人事異動があってね｣
｢えっ？この時期に？｣
YN｢うん。
それが、女性社員の数名で｣
｢女子社員が？｣
YN｢その女性社員ていうのが、皆が僕の”ファンクラブ”って呼んでいる一部の社員が対象だったんだよ｣
｢えっ……本当に？｣
YN｢うん｣
この時期には珍しい人事異動
それは、Aを”あの日”給湯室で取り囲んでいた人達だった
彼女達は今まで居た僕らの課から、備品を管理する課に移動命令が下った
部長によれば、これまでの仕事ぶりを見ていて
慎重に決めた人事異動だということだ
｢そんな……この時期になんて……｣
Aは何かを考えるように少し俯いて
両手を膝の上でぎゅっと握った
YN｢退職する人も居ると思うよ、きっと。
でも、仕方が無いことだとは思う。
会社は仕事をするところだから。
それを正当に評価する上司に、そう判断されたのなら
本人達の努力が足りなかった結果なんだろうと思うよ｣
Aとの１件があって、僕はやっぱり心の中では彼女達を以前のように見られなくなっていたし
彼女達がAに謝ったと聞いても、どこか”許したくない”という気持ちも残っていて
そんな僕の気持ちが、態度として彼女達にも伝わってしまったのか
最近は彼女達が僕に声をかける事も無くなった
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裕(プロフ) - ひろ子さん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。立ち上げから完結まで凄く時間かかっちゃいました(^^;)皆さんも良くお付き合いしてくれたと思うと有難いな〜と思います。ありがとうございました。 (2019年8月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。毎回こうしてコメント入れて頂けて嬉しいです♪ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - いなほさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。チャンミンのお話しもボチボチ書きますね(笑) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» 最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。また新しいお話しでも思いついたらユノも書きますので♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年7月4日 10時
