今度こそ ページ1
僕と揃って出社したAは
やっぱりなんだか緊張した面持ちで電車に揺られていた
ずっと意識してしなかった、会社まで並んで歩くということも
手を繋ぐことも
今日は何も気にすることなく、僕のリードでオフィスに向かった
いつもAが出社する時間に合わせオフィスに入ると
そこにはまだ社員の姿もなく
鞄を置きにそれぞれのデスクへ向かう
YN「A？コーヒーでも飲もうか」
「うん」
いつもの噴水が見下ろせる場所で
僕らはコーヒーを飲んでいた
YN「緊張してる？」
「うん…してる」
強張った笑顔が、なんだかとても心配で
両手でカップを持つ、Aのその手を握った
YN「大丈夫。僕がついてる」
「うん」
小さく微笑んだA
冷たい指先を包むように、僕は両手でAの手を握った
少しすると社員の声が聞こえ始め
僕らは一緒にオフィスに向かった
部長「おぉ。おはよう」
YN「おはようございます」
鞄を置いたばかりの部長は、僕らに気付いた
僕らは二人で部長のデスクへと向かうと
部長に報告する
YN「部長、改めて報告させて下さい。
僕と田中さんは結婚することになりました」
部長「うん。おめでとう、ユノ、田中さん」
「ありがとうございます。」
YN「今後のことで部長にご相談させて頂きたいんですが
今日はお時間いただけますか？」
部長「あぁ、そうだな。
じゃあ、ミーティングルームに行こうか」
YN「はい」
まだまだ就業時間には余裕があるから
部長は僕らとミーティングルームに向かった
ガラスに囲まれたミーティングルームは
ボタンで磨りガラスになる
テーブルを挟んで向かい合って座った部長と僕ら
二人で決めたことを、部長に話し始めた
YN「田中さんは年内いっぱいで退社させて頂きたい思っています」
部長「そうか。
もしかして…もうおめでたとかか？」
「///」
YN「あ、いや(笑)まだです」
部長「そうか(笑)
じゃあ、それまで仕事続ければ良いのに」
「そう言って頂けるととても嬉しいです。
でも、これからは私は彼を支えることを中心に生きていきたいと思っています」
そう部長に話すAの瞳は真っ直ぐで
凜としていて、とても綺麗だった
部長「田中さんはあまり目立つような社員ではなかったが
頼んだことは確実に仕上げてくれる、とても信頼できる社員だったから。
俺としては退社は残念だな」
「部長…」
彼女の事を、部長はきちんと理解してくれていた
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裕(プロフ) - ひろ子さん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。立ち上げから完結まで凄く時間かかっちゃいました(^^;)皆さんも良くお付き合いしてくれたと思うと有難いな〜と思います。ありがとうございました。 (2019年8月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - KTさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。毎回こうしてコメント入れて頂けて嬉しいです♪ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - いなほさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。チャンミンのお話しもボチボチ書きますね(笑) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» 最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。また新しいお話しでも思いついたらユノも書きますので♪ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2018年7月4日 10時
