悲しくても朝は来る ページ8
結局、一睡もしないまま仕事に行く時間になり
シャワーと着替えをして家を出た
CM「ヒョン！」
YN「…あぁ、チャンミン。おはよう」
珍しく出勤時間がチャンミンと一緒になった僕は
駅までの道、チャンミンと並んで歩いた
CM「珍しいですね。この時間の出勤は」
YN「あぁ…。今日は少し家を出るのが遅くなったから」
CM「…風邪でも、ひきましたか？」
YN「ん？ひいてないよ」
CM「そうですか…。なんだか声がいつもと違うから」
YN「あはは…。寝起きだからかな」
CM「…そうですね」
朝を迎えるまで、ずっと泣いていたから
自分でいつもと違うのは分かっていた
けれど、それをチャンミンには知られたくなくて
普通にしていたつもりだったけれど…
何年も側にいるチャンミンには
僕の声の違いも分かってしまっていた
しっかりしなくちゃ…
YN「じゃあなっ！チャンミン」
CM「はい。じゃ」
方向の違う僕らは駅で別れた
YN「ふぅ…」
ホームで電車を待つ間
深呼吸しながら空を見上げた
僕の心とは反対に、雲ひとつない青空
あんなに泣いたのは久しぶりだった
あれだけ泣いたのに、Aを思い浮かべると
すぐに瞼が熱くなる
せっかくの青空が少しずつ潤み始めて
空から雨が落ちてくるように
僕の頬を滴が伝っていく
YN「…。」
一度緩みはじめた涙腺は
少しの刺激でも反応するらしく
僕は気合をいれるように、頬を両手で強く叩いた
パシッ！パシッ！
会社に着くと、自分自身を引き締めるように背筋を伸ばした
仕事は仕事
私的な思いは出さないように気を張らなければ
『じゃあ、このように進めて行きます』
プロジェクトの具体的な方向が決定し
僕は仕事に集中した
『お疲れさまでしたっ』
今するべき仕事に集中していたおかげで
何も考える時間はなく、Aを想って苦しくなることはなかった
プロジェクトチームが退社し
僕も資料をまとめて退社の準備をする
数人しか居ないオフィス
無意識に目をやると、そこはAのデスクで
もちろん、彼女の姿もなかった
この時間まで考えないようにしていたのに
なんでだろう…
Aを少しでも思い浮かべると、やっぱり瞼が熱くなる
涙が零れないうちに、急いでオフィスを出た
きっと、一人になると考えてしまうから
僕はスーパーでアルコールを買い込み
家に帰った
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
