カッコ悪い自分 ページ23
カッコ悪いけど…ちゃんと気持ちを話して
Aに僕の今の素直な気持ちを知ってもらいたい
それは、今の僕に出来る
ただ１つの事だから…
YN「Aは誰でも分け隔てなく笑顔で接するから…
Aと話す人はいつも笑顔で。
僕もそんなAを好きになったから
僕みたいなヤツがAの周りにいたら、僕と同じようにAを好きになっちゃうんじゃないかって」
「…そんなことないよ」
YN「Aは分からないんだよ。
どんなに自分に魅力があるのか」
「そんなのない」
YN「あるんだよ。
…少なくても僕には、Aはそう見えてる」
「…。」
俯き立ち尽くすAは
ぼそぼそと僕の言うことに反論するけれど
その顔をあげてはくれない
今のカッコ悪い僕には、それは救いなのかもしれない
YN「Aは普段派手ではないけど
とても綺麗で、素顔が可愛くて…」
「…綺麗なんかじゃない。可愛くもない」
YN「…綺麗なんだ。だから…
それを他のヤツに知られたくなかった」
「っ…」
少しだけ顔をあげたAは
僕の腕の中でまた動かなくなった
YN「独り占めしたかったんだ。
Aを…全部僕だけのAにしたかった」
カッコ悪いな…僕は
改めて自分の気持ちを口にすると
如何に自分が子供だったのかが分かる
今なら自分が悪かったのだと素直に思える
僕の気持ちが彼女を縛り付けていたのだと
YN「メイクも…髪も…
『それ以上綺麗にならないでほしい』って…
Aを…誰かに取られてしまうのが
…怖かったんだ」
大切で
大切過ぎて…
僕は自分の想いが大きくなりすぎて
彼女を信じることをしなかった
彼女はずっと僕を見ていてくれたのに
ずっと僕の傍にいて笑っていてくれたのに
失ってから気付いた僕は…バカだ
Aをゆっくり腕の中から解くと
その細い肩に触れて向かい合った
YN「似合わないなんて、嘘だよ
すごく綺麗だった。
長い睫毛も、チョコレート色の髪も。
可愛いショートパンツも…メガネを外したAも」
「っ…」
Aは顔をあげて僕を見上げると
そのメガネの向こうの瞳を潤ませた
YN「綺麗すぎて…僕を置いて何処かに行っちゃいそうで…怖かった」
「…ユノっ」
彼女の瞳から、大粒の涙が零れていった
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
