夢 ページ18
なんだろう…
体が浮いているような、フワフワした感覚
気持ちいいなぁ…
真っ暗な世界で、ただ感覚だけが感じ取れた
明日仕事…大丈夫かなぁ…
このまま寝ていたい
ここの所ずっと眠れていなかったから
こんなに気持ちいいのは久しぶりだ
ぽかぽかとする何かに包まれて、ずっと瞼を開けられないまま
眠い
とても眠い
何も考えずに今は眠ろう
そう思った時だった
”ユノっ？”
僕の名を呼ぶ声
心地よくて、聞きなれた声
すぐに分かる、その声の主
僕が間違えるわけがない
大好きな、その声
”A？Aだろ？”
”ユノ”
そうか・・・
僕はまた夢を見ているんだ
Aに会えるなら夢でも良い
Aに会えるなら、眠ったままでも良い
僕は暗闇の中聞こえてくるAの声に
自分の想いを打ち明けた
”会いたかったよ・・
今でも好きだよ。・・愛してる”
”ユノ・・”
”ずっと傍に居て？もうどこにも行かないで”
”私・・・”
”僕を好きじゃなくても良いよ。
・・でも、嫌いにならないで？
お願い・・・傍に居て”
夢の中でも彼女は『うん』とは言ってくれなかった
夢ならせめて、その愛しい姿を見たいのに
何故だかずっと暗闇の中
でも、不思議と彼女の感覚が
僕の手から伝わっていた
そして、苦しくて切なくて
ぎゅっとなる胸の痛みも
もう一度Aの笑った顔が見たい
僕に笑いかけてくれる、その笑顔が
間違いなく、少し前は僕だけのAだった
大好きだったんだ・・
大好きだったから、僕だけのものにしたかった
誰にもAを取られたくなかった
怖かったんだ
愛すれば愛するほど・・・怖かった
だから力一杯彼女を抱きしめていた
でもそれは、僕の独りよがりだった・・
今ならば分かるよ
僕はもっとAを信じるべきだった
Aの気持ちを・・・信じてあげなくちゃいけなかった
”愛してる・・・
愛してる・・・A”
”ユノっ・・・”
”どこにも行かないで？
離れて・・・行かないで”
伝う筈のない涙が
夢を見ている僕の頬に零れていった
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
