冬の始まり ページ11
Aと別れて…ううん
Aに振られてから、一週間…二週間…
毎日忙しく、休みの日にも仕事を持ち帰り
日々を過ごす
そんな日々は過ぎていくのが余りにも早く
カレンダーは、もうすぐ次の月がやってくる
時間は早く過ぎていくのに
僕の気持ちはずっと立ち止まったまま
今も何も変わらないAへの想いを
ずっと抱えたままだった
今も耳に残る、Aの声
"ユノのこと 好きじゃなくなったの"
胸が痛くて…悲しい言葉だ
オフィスでたまにAの姿を目にする度
その言葉が浮かんで、泣きそうになりながら
彼女の後ろ姿を見送るだけ
怖かった…
Aに嫌われることが
好きじゃないなら、せめて嫌いにならないでほしい
そんな想いが、僕に何度もブレーキをかける
声をかけたいのに
もう一度やり直したいのに
"今も変わらずに愛している"
その言葉を伝えたいのに…
嫌われたくないという気持ちが強すぎて
一歩踏み出そうとする足にブレーキをかける
『じゃあユノっ！お疲れさまぁーっ！ 』
YN「おつかれさまですっ！」
プロジェクトチームも軌道に乗り
チームの雰囲気も良くなってきた
持ち帰る仕事も減り、一人の時間を埋めたくて
友達を誘って飲みに行ったり、食事に行ったり
夜も大分寒くなってきて
余計に独りの部屋が寂しく感じた
『ごめんっ！今日残業になっちゃって…』
会社を出ると、友達から電話が入った
飲みに行く約束だった友達が、急な残業で来られなくなったらしい
YN「分かった。残業大変だな。
頑張って！じゃあまたな」
予定が無くなって、僕は仕方なく部屋に帰った
暗くて静かな、寒い部屋
寂しさを紛らわす為のテレビは
ただ騒がしいだけ
冷蔵庫を覗くと、ビールのつまみになるようなものを手に取る
YN「これでいっか…」
一つため息をついたとき、僕の携帯が鳴った
YN「もしもし？チャンミン？」
電話の相手はチャンミン
CM『ご飯食べましたか？』
YN「まだだけど」
CM『お弁当買ったんで、これから行きます』
YN「ホントに！？ありがと！チャンミン」
持つべきものは頼りになる後輩だ
僕は手に持った物を冷蔵庫に戻すと
チャンミンの分のビールとグラスを用意して
チャンミンが来るのを待った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
