目立つ ページ10
YN「パン、これだけで良いの？」
「うん。また帰る日に買うから良いの♪」
YN「また買うのか(笑)」
レジに並んでいる僕らの少し後ろに
さっきの彼女達
僕は背中を向けて、なるべく視界に入らないように
隣のAだけを見ていた
「これね？中にクリームチーズとドライフルーツが入ってるんだって♪」
嬉しそうな彼女を見ていると、僕もつられて笑顔になる
「でね？このジャム、ヨーグルトに入れても美味しいんだって！」
YN「そうなんだぁ…」
『やっぱカッコいいよね♪』
『でも彼女が残念だよね(笑)』
『あははっ(笑)』
YN「っ！」
ひそひそ声にしているつもりでも、僕の耳にはちゃんと届いている
その失礼な会話が、全て
僕はトレーを片手に持ちながら、空いてある片方の手を
Aの腰に回した
「ん？」
YN「どこで食べよっか？これ」
「あぁ//向こうにテラスがあったよ？」
YN「じゃ、そこに行こうか」
「じゃあ、コーヒーも買おうね♪」
YN「うん」
わざと彼女に顔を近付ける様に会話をした
Aは残念なんかじゃない
とても可愛い
少なくとも、後ろの彼女達よりは何倍も綺麗だと思う
Aには聞こえていなくて、本当に良かった
すぐ横で、今か今かとレジを待っている彼女見て
心からそう思った
こんなことは初めてじゃない
友達と酒を飲みに行っても、女性から声をかけられることはよくあるし
会社でも、女子社員から何度もアプローチを受けることがある
学生時代も、人集めのために僕はよく呼ばれていたし
Aとのデートの時も、カフェの店員の女の子から連絡先を渡されたこともあった
僕と付き合いの長い後輩は言う
『良くも悪くも良く目立つんですよ、ユノという人間は』
ただ身長が高いからだけじゃなく
僕は何をしても目立つらしい
だから、もう気にしないようにしている
他人から見られるということを
『ありがとうございました！』
パン屋を出て少し歩いたところで、美味しいと評価のコーヒーを買った
それらを持ち、僕らは木陰のテラスに向かった
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
