帰り道 ページ43
その日の帰り道
最寄り駅を出た僕とチャンミンは、自宅までの道のり
ゆっくりと会話をしながら歩いた
CM「でも、先輩が結婚するなんてビックリしましたね
先輩は、一番モテなかったのに(笑)」
YN「あーっ！今度会ったら言ってやろ〜」
CM「僕はヒョンが先に結婚すると思ってましたよ」
YN「チャンミン…」
CM「先を越されましたね」
YN「ふふっ(笑)そうだな
…そう言えば、ありがとうな」
CM「何がですか？」
YN「皆にAのこと、ちゃんと言ってくれて」
CM「地味って事ですか？」
YN「チャンミンーっ！(笑)」
CM「(笑)…僕は本当の事を言っただけですから」
"本当の事を言っただけですから"
チャンミンはずっと変わらない
出会ったときから、不器用だけど真っ直ぐな男だ
僕は今まで、何度この真っ直ぐなチャンミンに
助けられただろう
大学四年の時、喧嘩を止めに入り
僕は参考人として警察に連れていかれた事があった
もうすぐ卒業を目のまえにしての騒動は
思っていたよりもずっと僕の周りに影響を与えていた
喧嘩の様子を警察に全て話せば帰れると思っていた僕は
なぜか警察で夜を過ごし
翌日になっても帰ることは出来なかった
結局、後になって
偶然その場に居合わせた人が証言をしてくれて
僕は何事もなく帰ることが出来たけれど
僕の居なかった大学では
退学にまで話が進み、危うく卒業出来なくなるところだったのを
チャンミンが、大学側に事情を説明し
無事に卒業出来た、という出来事があった
友達の話しでは、チャンミンは根気強く何度も説明を大学側にしてくれたらしく
それを知った僕は、チャンミンにお礼を言って頭を下げると
"本当の事を言っただけですから"
と、顔色も変えずに言われた
あの時、チャンミンがいなかったら
僕は卒業出来ていなかったかもしれない
それを考えると、今の僕があるのは
チャンミンのお陰かもしれない
チャンミンが僕にしてくれたように
僕も、チャンミンを助けることが出来たら
きっと、あの頃の感謝の気持ちを返せるだろう
YN「チャンミンには、助けられっぱなしだな…僕は」
CM「…僕は、ヒョンにお返しをしているだけです」
YN「お返し？なんの？」
CM「独りだった僕に…仲間を作ってくれたお礼です」
YN「チャンミン…」
その場に足を止めると
チャンミンは振り返り、照れ臭そうに笑った
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
