腹が立つ ページ34
YN「ちょっ！やめろよっ！」
ジュリ「ふふっ(笑)」
作業テーブルに居るAを咄嗟に見ると
Aは黙々と手を動かしていた
取り敢えず…見られていなくて良かった…
近づくジュリを離し、僕は鉄板の用意に戻った
『じゃぁなーっ！またなーっ！』
YN「今度は年末かな？(笑)じゃぁーっ！」
バーベキューを終えて日が暮れはじめる頃
僕らは駐車場で解散をした
持ってきたものを車のトランクに仕舞い
車に乗り込み、発進した
YN「今日は楽しかったなぁ〜」
「うん…」
YN「日に焼けちゃったかも。Aは大丈夫だった？」
「うん。大丈夫だよ？」
YN「また集まるときは連れて来いって。友達が言ってたよ」
「そう…」
YN「…？A？」
「…。」
なんだか彼女の様子が、いつもと違う
いつも僕の話に笑顔で返事をしてくれるAが
今は窓の外を眺めながら返事をしている
疲れたのかな…
そう思って運転に集中をしていると
暫くして、Aが話しかけた
「ジュリさんって人と…」
YN「ん？ジュリが、どうしたの？」
「…付き合ってたんだね」
YN「あぁ…うん。学生の時にね」
「綺麗な人だね。モデルさん…なんでしょ？」
YN「あぁ…ハーフで、顔立ちがはっきりしてるから…」
「身長も高かった…。スニーカー、なのに」
YN「１７０はあるかな…。
…A？」
「ユノも身長が高いし…ちょうどいいね」
YN「A…？」
「あはは…二人並ぶと、やっぱり似合ってるね！
バランスが丁度良くて…」
YN「…A」
僕に顔を向けずに、作り笑顔のような彼女の表情
どうしてジュリの事ばかり…
似合ってるって…何が？
バランスが良い？
…何のバランスだよ
まだ喋り続ける彼女の言葉を聞きながら
段々と面白くなくなってきた
「美男美女で二人ともモデルさんみたい！
学生時代も二人は目立ってたでしょう？(笑)
ユノもモデルさんになれば良かったね！
そしたらジュリさんと一緒にお仕事して…
そうそう！
街のでっかい広告になったり！
雑誌に載ったり。
いろんなところにユノとジュリさんが沢山…」
YN「…。」
腹が立つ
彼女の言葉が
今は皆、腹が立って仕方がない
僕はAが好きなのに…
僕の隣にはAしか考えられないのに
”似合ってる”という言葉は
僕とA、二人の事を言われて嬉しい言葉なのに…
怒りを抑えながら、ハンドルを握っていた
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
