メガネ ページ8
YN「はい、これ」
「あ…」
YN「忘れるところだったでしょ？大事なメガネ」
着替えを終えたAにそれを差し出すと
思っていたようなリアクションが返ってこなかったことに
少し戸惑った
「…ありがと」
YN「ん。…じゃぁ、行こうか？」
「うん」
Aはメガネを手に持ったまま
バッグを手に持ち、玄関へと向かう
２泊用のバッグが二つ並んだ玄関
YN「さっ！行こうっ！」
「うん」
これから始まる旅行に期待しながら
二人で揃って家を出た
新幹線で１時間
旅の予定を話しながら
あっという間に到着
駅を出ると、避暑地というだけあってか
空気が澄んで、少し冷たく感じた
YN「フロントに荷物預けて、取り敢えずお昼食べようか？」
「うんっ！」
僕らは、身軽になって
近くの店を探索した
Aはガイドブックを見ながら
僕はAの説明を聞きながら、二人で歩いて行く
「多分…少し先にお蕎麦のお店がある筈なの」
YN「もう少し先？」
「うん…」
色々とお店が並ぶ道
遠くにお蕎麦らしき看板が見える様な…
隣りのAを見ると、一生懸命ガイドブックと睨めっこ
「そこのね？曲がり角の近くって書いてあるの」
ガイドブックから顔を上げたAをふと見ると
いつもの物がないことに気付いた
YN「A？」
「うん？」
YN「メガネ。どうしてしないの？」
「えっ…。あっ…」
新幹線の中はメガネなしでも
窓から見える景色を見るだけで良かった
席も隣同士で近かったし、メガネは必要ないと
僕も思っていた
けれど、今は必要な時だ
二人で探した方が早く見つかる
何故Aは、あまり良く見えなかった筈なのに
メガネをかけなかったのだろう
僕はAからガイドブックを預かると
メガネをかけるようにと、彼女に伝えた
バッグからメガネケースを取り出すと
いつものようにメガネをかけるA
「…ごめんなさい。お待たせしちゃって…」
YN「今度は良く見えるからすぐに見つかるよ。行こうっ！」
「うん」
そして、目当てのお店を見つけた僕らは
うわさ通りの美味しいお蕎麦を堪能した
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
