笑わない彼女 ページ49
タクシーを飛ばしてAの部屋に向かう
タクシーの中で何度か電話をしたけれど
ずっと携帯の電源が切られたまま
Aとの電話が繋がらないまま、僕は彼女の部屋に到着した
ピンポン・・
インターフォンを押して彼女が出てくるのを待つ
ガチャ・・
YN「Aっ」
「ユノ・・。今夜、飲み会じゃなかったの？」
ドアが開いて僕を見たAは、驚いたようにそう言った
YN「僕・・Aが来るとてっきり思ってて」
「・・・。」
YN「楽しみにしてたのに、来なかったから」
「私は…呼ばれてないから」
YN「だから、会いに来た」
「・・・。」
YN「入っていい？」
「…どうぞ」
いつものように、笑顔で僕を迎えてくれないAに違和感を感じながら
僕はAの部屋に上がった
「お水」
YN「ありがと」
テーブルに置かれた、グラスに入ったお水
それを、ダイニングの椅子に腰かけて飲んだ
YN「新しいプロジェクトのリーダーに選んでもらったんだ」
「良かったね。おめでとう」
YN「ありがとう、A」
少しぎこちない笑顔で、僕にそう言ったA
すぐに僕から視線を外して俯いたAは
いつものAではなかった
YN「…ごめん」
「…何が？」
YN「朝…会社で、僕…少し言い過ぎたなって…」
「…。」
YN「ごめん」
早く謝って、いつものAの笑顔が見たかった
けれど、Aは何も言わず
ずっと僕を見ようとしない
YN「メガネ…戻したんだね。社食で…見かけたから」
「…うん。私にはメガネが合ってるのよね」
YN「僕は好きだよ？Aのメガネ姿」
「…バカみたい、よね」
YN「えっ…？」
「似合わないのに…コンタクトなんか…」
YN「そんなことないよっ!可愛かったよっ」
「…所詮、私がどんなに頑張っても…桐谷さんやジュリさんの様にはならないのに…」
YN「A…？」
「ふふっ…ホント…バカみたい」
YN「A…」
泣きそうな顔で、Aは笑っていた
僕がAを傷つけた
それに気づいて、朝の自分がAに言った言葉を後悔した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
