一人のカフェ ページ40
『ふふっ(笑)それじゃ、また』
そう言って席を立ち、店を出て行ったその女性
Aの真横を通り、一瞬
笑ったように見えた
「…お知合い？」
ぼんやりとそれを見ていた僕に、Aは言った
YN「ううん。知らない人」
「そっか…。」
YN「Aもカフェオレ飲む？僕買ってくるよ」
「ううんっ！もう遅いから帰ろう？」
YN「あぁ…うん」
いつもは飲み物を飲みながら、少しカフェでお喋りをする僕ら
でも、今夜はAはすぐに帰ろうと言った
それが少し残念で
僕はカップを持って、Aに言った
YN「これ、飲み終わるまで少しゆっくりしたいな」
すると
「…うん」
なんだか、少し曇った顔で俯いたA
YN「どうしたの？眠い？」
「…ううん。じゃぁ、ユノが飲み終わるまで
向うで立ち読みしてるね」
YN「えっ…」
Aはそういうと、すぐにそこから本の売っているスペースに戻って行った
YN「っ…」
こんなこと
今まで初めてだ
もっと一緒に話したいのに
もっと近くで笑い合っていたいのに…
一人が寂しくて
Aがいないカフェで、熱いラテを一生懸命に飲み干した
YN「A」
「あっ…早かったね(笑)もう飲んだの？」
YN「行こう」
「うん」
本屋を出て車に戻ると、僕は助手席に座るAを抱きしめた
「ユノ…？」
YN「…。」
「どうしたの？」
分からない
自分でも、どうして彼女を抱きしめているのか
ただ分かることは
こんなに近くにいるAが
スッと居なくなってしまうような気がした
それが怖かった
YN「帰したくないな…」
「っ…」
YN「帰したくない」
「ユノ///」
僕らは車の中でキスをした
何度も
YN「っ…今夜、やっぱりうちに泊っていかない？」
「でも･･//着替え、とか･･」
YN「大丈夫だよ。スカートもブラウスもうちのクローゼットにあるでしょ？」
「けど…」
YN「帰したくない。…離れたくない」
「ユノ…」
結局
この夜は、Aは僕の強い押しに負けて
うちに泊った
どうして『Aが居なくなる』なんて思ったのか…
どうしてあんなに、その夜の僕は不安だったのか…
Aとの甘い時間の中で
すぐにそのことは僕の頭から無くなっていた
YN「Aっ…愛してるっ…っ」
「ユノ…っ」
YN「愛してる…っ」
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
