４／火の海は絶望を表す ページ4
▷赤城A◁
私には最近日課ができた
それは･･･
赤「Aちゃんは何の本を読むの？」
『太宰治さんのやつを読みます』
赤「そんなに難しいのを小学三年生で読むの！？
青宗にも見習ってほしいね」
青「えー」
図書館に行くこと！
この前、図書館に行った時
なんと偶然、赤音さんに会えた
奇跡だよね、救いたい張本人に会えるなんて
それからは良く図書館に通って
赤音さんとお話ししたりしてる
青「A、本そんなに持ったら転ぶ、俺が持つから」
『わっ、と･･･青宗くん？悪いよ』
急に目の前に推しの顔はヤバい
イヌピーくんって可愛い顔してるんだよなぁ
青「ダメ、怪我したらヤダ」
『じゃあ、ありがとう！』
青「うん」
赤「ふふっ、青宗もついにかぁ」
？？
何が“ついに”なんだろう？
青「赤音！！」
赤「ごめんごめん」
なにか私に言えない事だろうか？
まぁ、推しが嫌がる事をしないのは私のモットーだしね
それに･･･
なんか赤音さんも青宗くんも嬉しそうだ
火事なんか、起きなきゃいいのに
〜〜〜
その日は雲ひとつない青空が広がっていた
最近はずっと赤音さんも青宗くんも笑ってて
幸せなそうだったから気を抜いていたのかもしれない
まさか、“それ”が起きるのが今日なんて、
思わなかった
『さて、今日は買い物に行かないと！タイムセールだ』
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
「Aちゃん、今日はおまけしちゃうよ」
『ありがとう、おばちゃん！』
「ふふ、どういたしまして」
タイムセール、最後の3個だった･･･
危なかったぁ
一人暮らしは生活もちょっとキツイからね
暗くなってきたし帰ろうと方向を変えようとした時だった
「あの煙･･･家事かしら」
「大丈夫ですかねぇ」
火事･･･？
辺りを見回してみた
そういえばこの住宅街･･･見覚え、ある
火事って、火事ってまさか
『赤音さんｯｯ！！？』
私が買い物してる間に赤音さんと青宗くんが･･･
私の大好きな推しがｯ、苦しんでた！！？
私は惚けて買い物！？
知ってる筈でしょ私は！
いとも簡単に人は死んじゃう
自分で経験してる
赤音さんが死ぬのは限りない可能性じゃない
今日か否かの2分1！！
「そっちは火事だ行ったらダメだ！！！」
『友達が残されてるんです！！』
火の海は絶望を表す
赤音さんを死なせない
＊＊＊
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らい(プロフ) - この作品大好きです。続き待ってます。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年3月31日 3時) (
レス) id: 104ecba354 (このIDを非表示/違反報告)
ポテチ。 - 引きこもり隊さん» ありがとうございます。本当ですか！？すごい嬉しいです、共感してくれる人がいるなんて、、、。更新も頑張ります、頑張らせて頂きます。 (2022年2月25日 15時) (レス) id: b7f36b9500 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - ”推しの為なら命をかける”めっちゃ共感しかない…。更新楽しみにしてます。 (2022年2月24日 17時) (レス) @page3 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポテチ。 | 作成日時：2022年2月20日 9時
