第一章 オタク少女の救済活動

２／幸せな時間 ページ2

▷A◁



推しが目の前にふたりいるなんてすごい
･･･じゃ、ないｯｯ！！

落ち着いて状況を整理しないと



『イ、イザナくん』

イ「くん？」

『えっ、あっ、イザナ？』

イ「うん、本当に心配したんだからな
熱出して倒れるとか、熱下がって良かった」


推しが心配してくれる世界とか尊い〜
って、違う違う！！

真一郎くんも言ってたよね？
私は熱出して急に倒れたって



真「ったく、オレ達がいたから良かったけどさ
Aんトコは家族いないんだからさ」

イ「ホント、気をつけろよ」

『うん』



私には家族がいない･･･
そこは前世と変わらず、か



真「今日は柴さんだっけ？居るのか？」

『柴？』


えっ、誰？

私が知ってる柴って人は八戒くん達しか･･･



真「大寿くんだったけ」



その柴だったみたいだ！

そっか、柴家とは知り合いか
なら、柴家を救えるチャンスがある



イ「そろそろ時間だから帰るな
あったかくして寝ろよ、A」

真「オレはイザナ送ってくけどAも
送って行くか」

『自分で帰るよ』

真「遠慮しなくていーんだぜ」

『大丈夫！ありがとう』

真「そっか、気をつけて帰れよ」

イ「またな」

『うん！』



そう言って真一郎くんはイザナくんを
バイクに乗せて去っていった

一回家に帰ってやることをメモしなくちゃ
って、ん？？

なんか忘れてるような



『あ』



･･･家どこかわかんなぁい

あはは

大人しく真一郎くんに送って貰えば良かった



？？「Aー！！」

？？「うるさい八戒」



え！？は！？



『はっ、八戒くんに柚葉さん！？』

柚「さん？」

八「くん？？」

『あっ、八戒と柚葉、ちゃん？』

柚「うん！迎えに来たんだ！兄貴が
今日はA呼んでご飯食べようって！」

八「オレすっごい楽しみ！」



2人とも目がキラキラしてる

すごい可愛い
マジで可愛い



八「早く行こ！」

『えっ、うん！』



〜〜〜



大「A」

『大寿くん、こんばんは』



大寿くん、ものすごく、大きい



八「A！今日はねハヤシライスだよ！」

『え、本当？やったぁ！！』



中身は18歳の私がハヤシライスに
テンションあげるのはどうかと思うけど

ハヤシライスはオムライスと同じくらいの大好物



『美味しそう〜』



頬が緩んでも仕方ないと思う




幸せな時間
こんな時間が続けばいいのに



八「(可愛いっ！)」

柚「(癒し)」

大「喜んでくれて良かった」



＊＊＊

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