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第125話 ページ6

勝手(かって)なこといわんといて!アリスをいつの間にか使ってしまってたのは落下して…何が起こったのは分からんくてパニくってたからで、

ウチは無効化(アリス)で念力の…この競技の邪魔なんて、絶対にしてない!」

蜜柑ちゃんはそう強く言い放つ。

ザワ…と、その大きな声に関係のない者たちまでドアの向こう側から中を覗き始めた。

「…今の自分の立場もわきまえずに、相変わらず反抗的で結構なことだな」

芹生(せりお)先生……っ」

蜜柑ちゃんを(かば)うように、鳴海先生が前へ出る。

「……いいでしょう。処分については調査結果を待ちましょう」

その様子に何を思ったのか、譲歩するようにそう言ったペルソナに周りの空気が弛緩した。

しかし__と、次のペルソナの発言に、またもや場が騒然となる。

「要注意人物として佐倉蜜柑をひきつづき監視(かんし)し、問題行動があれば即危力系(こちら)身柄(みがら)の引き渡しを要求します」

その発言に、周りは驚愕したように目を見開いた。

「おかしいだろそんなの!蜜柑は被害者で…ましてや、さっきから犯人にしむけるようなマネで…っ」

「翼!」

一歩前へ出た僕の一年下の後輩である安藤翼を注意するようにお殿さんが(さえぎ)ったが、それでもと発言を止めない。

「こんなむちゃくちゃな事頭ごなしに__…」

「むちゃくちゃかどうかはいずれ周囲が決める。はたして彼ら(しゅうい)お仲間(おまえたち)のように彼女の言うことをそのまま信じるかどうか__…」

そう言って、ペルソナは振り返って僕を見た。

「ああ、それと、もし身柄の引き渡しに応じなかった場合はA__…ここにいる危力系の総代表を迎えによこしますので、あまり危力系(こちら)の手を(わずら)わせないように。ではまた」

不穏な言葉を残して、ペルソナは僕の横を通り過ぎて室内から出て行く。その様子に、僕もまた周りを一瞥(いちべつ)してから室内を出た。

次はないぞ…、と通り過ぎる際小さく僕に残したペルソナの背に、どこか閉塞感を覚えたのは気のせいだっただろうか__…。

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設定タグ:学園アリス , 男主 , グッピーなら死んでる   
作品ジャンル:アニメ
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さらんらっぷ(プロフ) - ハデスさん» ありがとうございます!原作すごく面白いのでぜひ読んでみてください! (8月8日 23時) (レス) id: c69ecb5946 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 応援してます!!凄く気になる!男主の性格とか凄く好きです。学園アリスは読んだことなかったんですが今度読んでみます!! (8月4日 19時) (レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
さらんらっぷ(プロフ) - よよさん» 返信遅くなってすみません。漫画…!私に画力があればなぁ(笑)ありがとうございます (7月2日 11時) (レス) id: c69ecb5946 (このIDを非表示/違反報告)
さらんらっぷ(プロフ) - 雪さん» 返信遅くなってすみません。ありがとうございます^^ (7月2日 11時) (レス) id: c69ecb5946 (このIDを非表示/違反報告)
よよ - 天才・・・?お話上手すぎません?漫画になってもいい気がします (2022年11月26日 16時) (レス) @page36 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さらんらっぷ | 作成日時:2018年1月8日 11時

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