麗のプリンセスと幸の国のプリンセス (ページ29)

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リンの直感おそるべし。ページ29

本当だ！やったぁ！
あとおくれてごめんねー！

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アオイside

アオイ「…おわったな」

ついたのは広場みたいに広い場所。

そして天井に紙が貼ってある。

『扉』

さああなたはどれを選ぶ…？

五つの中に一つだけ隠れ家に行ける一本道がある。

けど残りのはくもたちで食糧倉庫。

さあどうする…？

あなたは扉をあける？

リン「そんなこといわれたら…なぁアオイ」

アオイ「ああ、もちろん」

リン「あけるだろ」
アオイ「あけないだろ」

お、初めてリンと言葉が被りそうな雰囲気になってかぶらなかった。

っしゃ！←

リン「いいぃやぁアオイいぃーつ！？」

アオイ「んだよ。こんなんあけるバカいるかよ。どーせおとりだろ、お・と・り」

リン「そ、そこは少年漫画みたいにさ…、

オレはお前のためなら死んでもいい…ってな！やつっしょっ！？」

アオイ「そんなことして死んだら全員死ぬじゃん。バカなの？」

ふっと笑ってやると、リンがダメダコリャ…と肩を落とす。

リン「これ少女漫画になってるって…にげるなんて女子が好きな男子の前でやる行為No. 1じゃん。

とくに漫画。少女漫画。こーなったら」

リンがいきなりバッと走り出す。

まさか…っ

アオイ「ま、まて！死ぬならご一人でご自由に、地の果てまで行ってQ！だけどっ、オレを巻き込むな！」

リンは一つの扉の前に立ち止まり、はぁはぁ息を切らしてる。

そして、重そうな扉を全心全力で開くかまえ。

リン「おまえは…」

グッと力を入れて、扉を開くリン。

リン「女子かあああぁぁぁぁぁあーーー！！！！！！」

だんたん開いてく扉。

その中には…

アオイ「ミワっ」

ミワ「あ、あおいくんっ…」

姫「あ、ちょっとわたしは！？」

リン「くっそぉアオイ！！いい加減にしろよ！！」

ぜいぜい息を切らしながらさけぶリン、ミワのとなりでぎゃあぎゃあいってる姫。

でもオレは半泣き状態、縛り付け状態のミワをみて(姫もだったが)なにも耳に入ってこなかった。

クモの糸をほどくと、どさっとミワが倒れ込んでくる。

アオイ「大丈夫だったか？痛いとこ無いか？」

ミワ「ア、アオイ…くっ…」

ガタガタふるえてしがみついてくるミワ。

オレはそんなミワをきゅっと抱きしめて、

アオイ「もう大丈夫だから。オレがいるから安心しろ。頑張ったな」

そういうとミワは、少し安心したように笑った。

リン・姫「「なんなんもうっ！！！」」

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