アリアンティヌス ページ23
フウカside
うそっ…倒せてなかったの！？
みんなそう思ったのか、ぐっと身構える体制となった。
『案ずるな。私はここ、日の国の守神、アリアンティヌス。
あやつられていた私をよくぞ鎮めてくれた。礼を言う』
そう竜は、あたしを見ていった。
今の竜は、さっきの真っ黒な竜と違っていた。
真っ白な鱗は、太陽によって七色に輝く。
ヒレやひげは金色で、赤い瞳は日の光のように優しかった。
『よくぞ逃げ出さずに立ち向かった。友を守ろうと戦った。
大切な人を守ろうと戦った。その絆を讃えよう。
神も祝福しているであろう。証拠に……5000年ぶりの太陽じゃ』
竜は天を見上げ、どこか嬉しそうに笑う。
雲に覆われていた国は、雲がなく晴れ渡っていた。
青空に、太陽。優しい風も吹いている。
『日の国に栄光が訪れた。時期王を認めよう』
竜がそういうと、どこからか引き寄せられた王冠がリントの頭に乗っかる。
すると、リントの服装がバサァっと王様の衣装になった。
白色の服に、金色の飾りがついてる。
赤いマントも付いていた。
『そなたの心、しかと見た。日の国を照らし出すだろう』
「…ありがたき…お言葉」
リントが片膝をつきふせると、国民からわあぁっと喜びの声が上がった。
「リント王、ばんざーい！リント王、ばんざーい！」
『未来が明るくありますように』
それだけ言うと、竜が天高く舞っていく。
空からキラキラしたものが降ってくる。
それは枯れた草花をなおし、焼けた建物を元に戻した。
城は真っ白にそびえ立ち、海には街とをつなぐ橋がかかる。
見違えるように明るくなったここは、日の国だ。
「祭りだあああああー！！！！！」
「おおおぉおー！！！」
誰かがそう叫んで、みんなかけだしていく。
ビアンカちゃんたちも連れて行かれてた。
あたしも行こうと走り出そうとした時、ぐいっと手を掴まれた。
勢い余ってしりもちをつく。
「ちょっ、なにすんのさぁ！」
犯人であるチトセを睨んだ。
「フウカ」
チトセはやけに、真剣な顔をしてきた。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイリ(プロフ) - ケイさん» 覚えてよ！？逆に私を忘れないでいてほしい！！泣嬉しすぎて泣くよそんなの〜！！ゆうてあと５ヶ月なんだよね…あとちょっとで占いツクール戻れる嬉しみと受験の焦りと…笑応援してくれてうれしいよ！ありがとう！頑張るね〜！！ケイも頑張ってー！ (2020年9月12日 1時) (
レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ひっさしぶりに読んで泣いてますアイリ…久しぶりだね！覚えてるかな〜ｗ？受験勉強頑張ってね！プレッシャーでしかないけど、応援してます！ (2020年8月12日 17時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - アイリさん» えいえいおー！！私は取り合えず作品を完結まで持ってくw目標がそこからw (2020年3月23日 22時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - あんなつ♪さん» そうなんだ笑スズさんみたいになりたい！！これからも頑張る笑頑張ろー！ (2020年3月23日 22時) (レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - アイリさん» うん！！頑張る！！天使の歌姫読んでたの２年前でさ、キーワードとか見てないし、作者さんも知らなかったし、題名もあんま覚えてなくてウラツク始めたとき全力でウラツク内探してやっと見つけたんだよね。めっちゃ読みたかったからw (2020年3月22日 7時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
