記憶 ページ2
リントside
ドンッッと鈍い音がした。
空から落ちた衝撃はかなりなもので、一瞬息が止まる。
隣ではアディランが魔法で着地していた。
「なんの真似だ」
「全部思い出したぜ」
ゲホッと咳き込みながら、立ち上がる。
そう、思い出した。全部。
「おまえがっっ、オレから、国民から、全部奪ったッッ！
オレのおやじは…父さんは、おまえみたいなくさったやつじゃない。
いつも笑顔で、温和で、優しい人だった」
目を閉じると、顔が出てきた。
同じ赤髪に、優しい瞳。
『父さんだぞ、父さんだぞ！』ってずっと喋りかけてくれてた。
いつも甘いくせに、国のことになると真剣で、頼りがいのある国王だった。
「んで、母さんは、かなりバカっ！！！
もう本当にぬけてて、よく転ぶし。子供のオレが心配してたくらいに！！
でも、誰よりも強い人だった」
なれない料理をしたときに、砂糖と塩を間違えて、おにぎりが死ぬほど甘かった。
配分も間違えたのかと呆れた。
でも国民が悪さをした時には、身を張って止めに入った。
その優しさは、誰よりも強かった。
その背中を、オレはずっとみていた。
「この国は、闇の国なんかじゃない。
ここは____日の国だ。
自然が豊かで、笑顔が絶えなくて。国民も穏やかな人が多かった。
オレの…大切な国だ」
街に出たらみんな話しかけてくれた。
果物をくれたおばちゃん、時計屋さんのおじちゃん、花屋のおねぇさん、剣屋のにいさん。
フウカの友達みたいなやつもいた。
「それを、ある日やってきたおまえが全部奪ったんだッッ。
母さんも父さんも、召使の人も、オレをかばってくれた。
オレを抱きしめながら…息絶えたんだッ」
『強く生きて…愛してるわ』
『おまえが息子でよかった…大好きだぞ、ずっと』
『『見守ってるから』』
なんでだなんでだなんでだ。
なんで忘れてたんだ。なんで、こんな大切なこと、記憶になかったんだ。
涙がでてきた。
命に変えてでも、守りたかったのに。
全部、ガルダの石とかいうやつのせいだ。
アディランのせいだ。
怒りでどうにかなりそうだった。
体が震えるのと同時に、金色の光がぐるぐるとオレの体を回る。
そして目の前に集まりだし、金色の剣をかたどった。
温かな光の出る剣を手に取る。
そしてアディランに剣先をつきつけた。
精一杯の恨みをこめて睨みつける。
「絶対にゆるさねぇ。今日この場で、あの日の仇を撃つ」
ーーーーーーーーーー
ガルダの石は封印されていて、その封印を解くために王たちは殺されちゃいました。
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アイリ(プロフ) - ケイさん» 覚えてよ！？逆に私を忘れないでいてほしい！！泣嬉しすぎて泣くよそんなの〜！！ゆうてあと５ヶ月なんだよね…あとちょっとで占いツクール戻れる嬉しみと受験の焦りと…笑応援してくれてうれしいよ！ありがとう！頑張るね〜！！ケイも頑張ってー！ (2020年9月12日 1時) (
レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ひっさしぶりに読んで泣いてますアイリ…久しぶりだね！覚えてるかな〜ｗ？受験勉強頑張ってね！プレッシャーでしかないけど、応援してます！ (2020年8月12日 17時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - アイリさん» えいえいおー！！私は取り合えず作品を完結まで持ってくw目標がそこからw (2020年3月23日 22時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - あんなつ♪さん» そうなんだ笑スズさんみたいになりたい！！これからも頑張る笑頑張ろー！ (2020年3月23日 22時) (レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - アイリさん» うん！！頑張る！！天使の歌姫読んでたの２年前でさ、キーワードとか見てないし、作者さんも知らなかったし、題名もあんま覚えてなくてウラツク始めたとき全力でウラツク内探してやっと見つけたんだよね。めっちゃ読みたかったからw (2020年3月22日 7時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
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