きっと、分かっている (ページ32)

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見えたもの3（yamato）ページ32

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「おはよー」

キッチンに立つAに声をかける

少しご機嫌斜めなAは目も見ず

「おはよ」

昨日激し過ぎただろうか

「何怒ってんだよ〜」

Aの後ろにまわり込み腰に腕を巻き付けた

「もー、危ないからあっち行っててー」

邪魔者扱いされてしまった

「昨日可愛かったのに」

心の声が漏れた

「やまとのせいで腰が痛いー」

バカと少し顔を赤くして俺の腕をパチンと叩いた

なんだ、恥ずかしかったのか

安心すると頬が緩んだ

「はいはい、もう出来上がるから座って〜」

出来上がったものはカレーだった

俺の好きな辛口のカレーだ

朝から？！なんて思うやつも居るかも知れないが俺にとっては当たり前だ

「流石、よく分かってるな〜俺の嫁は」

でしょ〜誇らしげな顔でAは言った

「「いただきます！」」

滅多にない2人での朝食だ

「んー！Aこれ少し辛すぎるよ〜」

Aも一口食べてみる

「え、辛くないよ」

ケロッとした顔で食べている俺より辛さに強いらしい

「チーズ入れる？持ってくるね」

ああ、良いな

Aも感じているのだろうかこの思いを

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