きっと、分かっている (ページ29)

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関係9（yamato）ページ29

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知らない女の人の声だった

「Aのケータイでは？」

悲しかった、繋がるものが無くなった気がした

しかしすぐにその気持ちは逆転した

「そうですけど、今Aは仕事で残ってて」

仲がいい同僚兼友達らしい

「あ、もしかして？やまとさん？」

　

色々話聞いてますよそう言われてカフェの事も教えてもらって

「いつも、お客さんの少ない11時ごろにカフェに行ってるみたいですよ〜

これは私の独り言です笑
かけ直すように伝えておきますね！」

そこからは覚えていない

いつの間にか家を出て走っていた

店に入るとAがいた

泣いていた

「おい！」

嬉しさと苛立ちが大きい声に出た

Aは顔を伏せた

「何で電話折り返さないんだよ！」

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顔が勢いよく上がった

「やまと」

少し痩せたようだ

ほっぺの膨らみが可愛かったのに

「お待たせ」

向かいの椅子に座ろうとすると

急に立ち、抱きついて来た

「ごめん会いたかった」

また泣いているようだ

「勝手なやつだなAは」

少し悔しくてイライラをぶつけただけどすぐに

「俺も会いたかった」

喜びも伝えたくなった

「俺Aに言いたい事ある」

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