私の日常 【Kazuma Kawamura】

まだ続く夢抱えてる ページ34

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陸「 俺ね、ずっと後悔してるんだ 」


「 なにを…？ 」


陸「 Aと別れたこと。 」









ﾄﾞｸﾝ__________


胸の音がりっくんに聞こえてるんじゃないかってくらいに大きく私の中に響いた。
あまりにもりっくんの瞳が熱くて真剣だったから疑う余地はない。









陸「 ビックリした？
Aが俺に別れを告げた時、引き止めてたらなってずっと考えててさ。 」


「 そ、んな…… 」








私も後悔してるよって言いたいのに言えないのは涙のせいかな。

それとも心の中に壱馬くんがいるから？








陸「 …俺はもう一度Aとやり直したい、そう思ってる 」


「 … 」


陸「 返事は焦らなくていいよ、待ってるから」


「 …わかった 」









前までだったらすぐに返事してた、私もやり直したいって。

けどあの日から 壱馬くんと出会った日から私の毎日は変わって…世界が色づき始めた気がした。

だからといって好きかと言われると分からない。
もちろん嫌いなわけじゃない。

りっくんとやり直せば確実に幸せになれる、
そんなことわかってるのに……






．





お互いドリンクを飲み干してカフェを出ると月が見えるくらいに空が暗くなってた。
白い息も出て外は震えるような寒さだった。

りっくんの巻いてるチャコールグレーのマフラーはどこか見覚えがあって、ついじっと見てた。
その視線に気づいたのか、あぁって言ってりっくんは微笑んだ。









陸「 このマフラー Aに貰ったやつ。
Aもそのマフラー…俺があげたやつ……？ 」


「 うん、そうだよ 」


陸「 まだ使ってくれてて嬉しいよ 」


「 …わたしも 」






陸「 …じゃあ帰ろっか。家まで送るよ。 」


「 ううん、大丈夫 」


陸「 でも暗いし危ないから… 」


？「 Aちゃん_________？ 」









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