私の日常 【Kazuma Kawamura】

乗り越えてきたこと ページ23

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( Kazuma Kawamura side )








次の日の朝、目が覚めるとケータイの画面がピカっと光ってたからタップする。








Aさんごめんね。昨日用事があって終わったらすぐ帰っちゃった








そうだったんか。
それにしても返信来たたのが夜中の3時って遅くまで起きとるんやな Aさん。

なんて彼女が悩んでいることも分からんまま呑気なこと考えていた。







壱馬気にせんとってください。またご飯行きましょ








スマホから目線を外し、カバンにAさんの二眼レフとポラロイドカメラを入れて事務所へ向かった。








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不思議な現象が起きるポラロイドカメラ、
俺が撮ると過去を写し出すことが分かった。

これは前に北人を撮ったら幼少期の北人が写っててすぐに確信に変わった。









壱馬「 あ、慎おはよ 」


慎「 おはよーございます 」


壱馬「 あいっかわらず変な寝癖やな 」









事務所のエントランスで会った可愛い弟の髪の毛を触ってからレコーディングの練習へ向かう。


…Aさん 昨日どう思ったかな。
そもそもあの人の眼中入れてんのかな、なんて俺らしくないネガティブなこと考えてる。

けどあの人のこと考えると全部いつもの調子出ないし、もっと知りたいって気持ちが大きくなる。

とても年上には見えない幼くて可愛らしい顔、目元ある小さなホクロ、ぱっちり二重の色素が薄い目、ちっちゃい鼻、触れてみたくなるような柔らかそうな唇。全てが俺を魅了する。









壱馬「 …すき、だわ…… 」









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