私の日常 【Kazuma Kawamura】

どこへ行っても ページ41

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壱馬「 …めちゃうまい 」


「 ほんと？ 」


壱馬「 あー滲みるー… 」









おじいちゃんみたいだね なんて口に出すと、ばあさんやってノってくれる。

寝起きはいいみたい。少し意外だったかも。

それにしても箸の持ち方がとっても綺麗で口にドンドン運ばれていく料理たち。
さすが育ち盛り(？)の男の子だ、食べっぷりがいいね。









壱馬「 …Aさん 」









ずっと動いていた箸を箸置きに置いて私の名前を呼ぶ目の前のカレ。じっと見つめられる漆黒の瞳に吸い込まれそう。

カレにつられて私も箸を置く。









「 どうしたの？ 」


壱馬「 昨日は迷惑かけてすみません。
あんま記憶なくて…変なことしてないっすか？ 」


「 あー、うん…大丈夫 」


壱馬「 なんかしたんすね、ほんっとにすいません…… 」


「 ふふっ、可愛かったからいいよ 」


壱馬「 …そうっすか…… 」









ぼそっと そのあと何か呟いたけどうまく聞こえなかった。

それからしばらく無言で朝ごはんを食べて壱馬くんは帰宅するとのこと。オフだけど今日はサノレオさんと会うらしい。









壱馬「 じゃあ、帰りますね

また来ます。」


「 断っても来るもんね 」


壱馬「 …迷惑やった……？ 」


「 ううん、嬉しいよ 」









すると壱馬くんは俯いて何かを決意したかのように低くて素敵な声で私の名前を呼んだ。









壱馬「 俺 Aさんのこと好きなんやけど、 」


「 は… 」


壱馬「 どうしたら振り向いてくれる？ 」


「 ……えっと 」


壱馬「 これからもっとアプローチするんで覚悟しといてくださいね？ 」









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