私の日常 【Kazuma Kawamura】

ここまで僕一人では ページ30

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エマ「 へぇ…元カレに遭遇したんだ 」


「 そうなんだよ、エマちゃん…… 」


エマ「 元気出しなよ。可愛い顔がブサイクになってるから 」









私の鼻をぎゅっとつまんでケラケラ笑うエマちゃんの笑顔はキラキラしてる。
絶対に面白がってるでしょ。

いつものカフェで今日はエマちゃんと夜ご飯。
ここのカフェなんでもあるからありがたいよね。









エマ「 それで久々にりっくんに会ってみてどうだったの？ 」


「 うーん… 更にかっこよくなってた… 」


エマ「 そんな外見のことは聞いてない。ずっと会いたいって言ってたじゃん。会ってまた好きって気持ちになった？ 」









エマちゃんの言葉は私の胸を苦しくさせた。

私は彼とやり直したいと思ったのかな、
彼ともう一度手を繋ぎたいと思ったのかな……。

りっくんのことを考えたのに壱馬くんのことが頭に浮かんだのは意識しているからなのかどうなのか。









「 それは……… 」


エマ「 …まぁ、これも何かの巡り合わせでしょ 」


「 …うん 」









りっくんは優しくてあたたかい人だ。
裏表がなくて謙虚で礼儀正しくて、少し天然が入ってるそんな彼が大好きだった。
じゃあ今は？と聞かれると分からない。

でもとにかく今はあの頃たくさん迷惑かけたこと、謝りたい。彼が私にあの頃たくさん優しくしてくれたこと、お礼を言いたい。
とにかく彼ともう一度話をしたい。









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