Ep.75 自粛の日付感覚 ページ37
You side
そしてまたあれから2週間ちょい経って、今私はスマホである動画を流しながら自室で汗だくになりながらダンスを練習してます。
それは何故か。
『まじでコロナふざけんなぁ…』
ようやくEpta皆の士気が上がってエンジンがかかった所にいきなり大きな石が転がり込んできた位の衝撃だった自粛要請。
特にまだ私は未成年、ということで他のメンバーよりも先に自粛期間に入ったのだった。
『…んぁーーーーーっ！！！！』
今までも1人でただひたすら、あの狭い暑苦しい空間で鏡とにらめっこしてたのに
こうして皆と出会ってしまった後だと妙に空虚感が私の心を余計に寂しくさせる。
『落ちていくMemories 儚く消えるmylife
涙が零れた先には 1輪の薔薇が咲いていた』
この今の気持ちをより一層苦しくさせるような歌詞に目を潤ませながらも声を出しながら体を動かす。
もし、私達を応援してくれる人達が出来たとして
これから数年後、数十年後に私達の存在を頭の中から零れ落としてしまったとしても
私達の中には永遠に生き続ける。
…初めてのオリ曲ながらにファンとグループの為の曲になったのではないか、と少しだけ胸が熱くなる。
『はぁっ…はぁ、飲み物取り行こ…。』
一通り踊り終えた後、水分を求めてリビングに降りて行く。
母「お疲れ様。はいこれ、飲んだら着替えてきなさい。」
『うわぁ…ほんとに気が利くね、ありがとう。』
母「母さんに出来ることはこれしかないから…。Aが頑張っている所を見るのが私の一番の幸せなんだよ。」
『…そっか。』
母「グループ結成、正式にしたら、父さんの墓参り行こうか。」
『報告しなきゃね。』
何も言わずとも2人とも微笑む。
まるで、この時を待っていたかのように。
『…ぷはぁ。』
母から貰ったキンキンに冷えたポカリスエットを一気飲みして息をつく。
と同時に、母が結構大きな声を出してこちらに駆け寄ってきた。
母「そういえば！」
『…なになに今度は。』
母「アンタのグループの発表、明日じゃない！もう、忘れとったわ〜良かった気付けて。改めてアナウンスしてよね。」
『…えっ、明日？』
まじか、そう思いながら手帳を乱雑に開けると
"4月28日(火) 結成発表"
そう殴り書きで書かれていた。
『…日にち感覚無くなってたわ。』
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - *神奈月*さん» なんと！嬉しいお言葉ありがとうございます…！泣 作者本当に亀更新癖がありまして、お待たせして申し訳ないです…。これからもお楽しみ頂けるように頑張りますので、変わらずのご愛読のほど宜しくお願い致します！ (2020年8月18日 12時) (
レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - コメント失礼致します！！とても面白いお話でついつい何度も読み返しちゃいました！！更新楽しみにしています！頑張ってください(*^^*) (2020年8月17日 4時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2020年6月3日 8時
