Ep.53 分岐 ページ15
You side
柿｢そう。照の今後の事についてね。｣
『それに柿原さんもって…』
柿｢凄いと思った？｣
『……うん。』
柿｢まぁー、そりゃぁ12年くらいやってたらねぇ。笑丁度SnowManのお世話係みたいな感じだったし。｣
『今日、処遇が決まるの？』
柿｢うーんと、それは分からない。一応今日話し合うってことだけは決まってるだけ。後、決まってもすぐには公表しないかな。｣
『え、あの、でもさ、…その、三月末ってJohnnysの配信イベントなかった？』
柿｢…その事なんだけど。｣
一気に柿原さんの声が暗くなり、何だか震えが体を襲った。
柿｢SnowManは出ない事になった。｣
『…え。』
柿｢もう元から収録してあったやつだから、照も入っちゃってて、撮り直しがきかないから…って。｣
『そんな…彼らは彼らなりに一生懸命…！』
柿｢私だって悔しいよ。…でも、今は収まるまで待つしかない。多分、これはメンバーも思ってるよ。私達がこんなに悔しいって事は、メンバーは相当だと思うよ。｣
なんとも言えない不甲斐ない気持ちに両手の拳を握りしめる。
長年やっても報われなかった彼らは自分とどことなく似ていたからか、
今回の事は自分の事のように傷ついて、悔しかった。
しかし、その事を察したのか柿原さんは今度は優しい声色で何かを決めたような目付きでこちらを振り返った。
柿｢…私はAちゃんに、この時だからこそ頑張って欲しいんだ。｣
『この時だからこそ…？』
柿｢うん。君達が次のスターになる！っていう位の気持ちでやって欲しい。SnowManが少し苦境に立たされた今、引っ張って行って欲しい。そういう思いは滝沢副社長も持ってると思うよ。｣
SnowManの分まで頑張る。
今まで一般人ながらに推してきたグループの分も抱えて、と考えると相当なプレッシャーだけれども。
きっと、これは上の人達からの多少の期待が込められているんだろうと感じる。
(もう私は、ただのファンの1人じゃないんだ。)
そう私は、Epta Flogaのメンバー、赤城Aなんだから。
こんな事でメソメソしててどうする。
こんな事があっても、挫けずに明るく立ち振る舞っていたあの二人の先輩の事を思い出せ。
私は、まだまだプロ意識が足りないんだ。
(SnowManやSixTONESの皆さんから話題をこちらに向ける様なつもりでやらないと。)
絶対に私は後で後悔する。
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - *神奈月*さん» なんと！嬉しいお言葉ありがとうございます…！泣 作者本当に亀更新癖がありまして、お待たせして申し訳ないです…。これからもお楽しみ頂けるように頑張りますので、変わらずのご愛読のほど宜しくお願い致します！ (2020年8月18日 12時) (
レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
*神奈月*(プロフ) - コメント失礼致します！！とても面白いお話でついつい何度も読み返しちゃいました！！更新楽しみにしています！頑張ってください(*^^*) (2020年8月17日 4時) (レス) id: fbe34a81c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2020年6月3日 8時
