Ep.143 君は何者 ページ9
ラウールside
ラ「……………。」
深「ラウここにいたの。」
ラ「ふっかさん…。」
俺は今、収録中の様子を観客席から眺めていた。
コロナウイルスの影響でお客さんを何人たりとも入れることが出来ず、表現者としては心苦しいったりゃありゃしないこの状況下で、俺らにはまた別の試練が幕を開けている。
SnowManの出番はもう少し後だと聞いて、俺は楽屋に待機してもいられずついここに来てしまった。
ラ(あの子達が…)
そして偶然にも……いや、幸運にも、か。
例の”あの子達”が河合くんと一緒にトーク枠を収録していた。
正直を言うと…前々から見たことがある顔もあった。
特に後藤日向さんは、よく俺ら普通のジュニアと一緒にバックで踊っていたから。
ただ一人を除いては。
深「あの子かあ、照が言ってたのは。」
ラ「岩本くんが？」
深「あの日……あの子達の記者会見の日、照もあの会場にいたらしくてさ。」
ラ「えっ！？大丈夫なのそれ…」
よりにもよって記者が多く集まる場所に何故…そう思うと、ふっかさんは納得の行く答えを示してくれた。
深「照は…知ってたんだこの事。妹ちゃんが…遥ちゃんがメンバー入りしてるしね。」
ラ「確かに……岩本遥…だしね。」
ラ「でもどうして、岩本くんが赤城さんの事を？」
深「……目を覚まさせてくれたんだってよ。」
ラ「目を…？」
俺には到底わからない事ばかりで、はてなで脳内が埋まる。
深「照は…反省してると同時に、SnowManに自分なんかの居場所はもうないんじゃないかって、思ってたんだよ。」
ラ「そんな…！そんなことっ、」
”あるわけない”、そう言おうとした。
でも僕は、口を閉ざした。
僕たちが何を言おうと岩本くんの事を手放さないのは当たり前の事だ。
……でも、岩本くんの立場からしたら？
責任を感じるかもしれない。
迷惑をかけたとどうしようもない罪悪感に苛まれるかもしれない。
……色々なもし話が浮かんできて、これ以上僕の口から勝手なことは言えなかった。
ラ(僕らでもこう…迂闊に物も言えなかったのに。)
彼女が僕らのリーダーを救ったということ…？
そう思い、もう一度彼女に視点を合わせる。
メンバー達に褒めちぎられて、心做しか少し頬が紅くなっていた。
ラ「君は一体……。」
俺はあの日小窓から見た赤城さんの踊っている姿を浮かべて、笑顔でカメラに向かう彼女の綺麗過ぎる瞳を細目で見つめた。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - Hano.さん» Hano.さんコメントありがとうございます！更新お待ち頂けていたとのこと、本当に感謝感謝です(泣)好みと作品ジャンルがマッチされているとのことで、これからもお楽しみいただければなと想います！嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*) (2021年9月3日 8時) (
レス) id: ee0c23d013 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - わー！更新待ってました！ジャニーズとtwiceが好きな私にとってさらさんは神様です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月2日 20時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2021年9月1日 22時
