Ep.142 前を見て ページ8
貴女side
河「じゃあ最後！赤城お願い！」
『…！はい！』
お姉さん達の勇姿に見とれていれば、自分の番などすぐに回ってきた。
(自然体…自然体…)
ありのままの私が大事だって、日向ちゃんが言ってたもの。
前を見て、私。
誰にも聞こえないように深い深呼吸をした後、カメラに向かう。
『はじめまして！EptaFlogaの末っ子、赤城Aです！宜しくお願いします！』
そう言い切ると、周りからひゅ〜！と効果音が聞こえてくる。
河「末っ子ちゃん赤城ちゃん！今何歳なの？」
『16です！』
河「わっっっっっか！！！」
閖「ほんま、A見てるだけで自分の老いがようわかりますもん。」
河「閖がそれなら……俺は…一体…」
カメラマンからドッと笑いが出る。
河「ちょっとそこ笑うなよ！笑も〜…そういえば、赤城っていつからジュニアなの？」
『今年の3月25日に入所して、今日で2ヶ月弱…くらいです。』
河「えっそんな短いの！？」
河合先輩が心底驚いたような顔をこちらに見せる。
そりゃあ、そんな突飛な話聞かされて、すぐにうんうんと頷ける内容ではないだろう。
……けれど
(私は、そんなもので話題作りはしたくない。)
期間が短いだなんて話題で知名度が上がっても……嬉しくない。
少しだけ複雑な顔をしてしまった私を見かねてか、杏里ちゃんが助け舟を出してくれた。
杏「でもでも！凄いんですよAちゃんは！」
河「何が凄いの？」
その話に皆もエンジンが付いたように参加し始める。
凛「ダンスも歌もラップも未経験って言われたけど、全然そんなこと感じられないです。」
日「未だに嘘なんじゃないかって思ってる。笑」
遥「歌も…上手です、とても。」
(皆……。)
まるで本当のお姉ちゃんみたいに、私を持ち上げてくれた。
河「この強者達にそこまで言わせるなんて…赤城には今日のパフォーマンス、めっちゃ期待だね！！」
河合先輩も物凄い笑顔でこちらに話を振ってくれる。
(……温かい。)
芸能界に抱いていた温度感を早速覆すようなこの空間の温度に、すっかり先程までの緊張の棘は抜けきっていた。
『私……私は、まだまだ新人だけど、私のことをよく知らない人でも「この子、このグループ、めっちゃ良いな」って思ってもらいたい、そういう気持ちは皆と一緒です。だから…』
最後に皆を見回してから、もう一度カメラに向かって宣言する。
『私達EptaFlogaは絶対に止まりません！』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーアイテム
革ベルト
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - Hano.さん» Hano.さんコメントありがとうございます！更新お待ち頂けていたとのこと、本当に感謝感謝です(泣)好みと作品ジャンルがマッチされているとのことで、これからもお楽しみいただければなと想います！嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*) (2021年9月3日 8時) (
レス) id: ee0c23d013 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - わー！更新待ってました！ジャニーズとtwiceが好きな私にとってさらさんは神様です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月2日 20時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2021年9月1日 22時
