Ep.164 友との出会い ページ29
You side
閖ちゃんは、うわーん、と効果音がつきそうなくらいに大声で泣いた。
これには私達も一瞬びっくりしたけど、なんだか全員つられて大人気なく泣いてしまった。
…まぁ、私はまだ未成年だし、大人気なくはないけど。
7人でステージの真ん中で抱き合いながら泣いて、そして笑っていた光景は傍から見れば異様な光景だったと思う。
それでも誰も口出ししてこなかったのは、きっと私達のパフォーマンスがそれに値する素敵なものだったということを第三者目線で表している…そう信じている。
一通り全員が落ち着いたあと、私達は控え室に戻る廊下を歩く。
今朝の事もあり周りを見るのが怖くて思わず俯きながら歩いていた私の肩を、横にいた日向ちゃんがポン、と叩く。
『…何？』
日「そんなに構えなくていいよ。ほら、顔上げてご覧？」
そう本当の姉のような素振りで私を促す日向ちゃんにつられて顔を上げると、そこにはザワザワと人集りがてきていた。
Jr1「あ、あの！本当にパフォーマンスめちゃくちゃ凄かったです…！」
Jr2「俺達も負けてらんないと思えました！ありがとうございます！」
Jr3「日向先輩！俺昔から憧れてました！応援してます、そして俺も絶対に追いつきます！」
『す、凄い……。』
今朝は少し冷たい目線を向けていたJrの子達が、手のひらを返すようにして私達を憧れの眼差しで見つめていた。
パフォーマンスの出来が余程良かったのだろう、と他人事のように分析する。やはり、血反吐を吐きながらも頑張り続けてよかった。
ただ、残念な事に元々知り合いがここにいるわけもない私には声をかけてくれる人はおらず。
(逆に声をかけられずに目線だけ寄越されると…何だか、なぁ。)
恐らく良い意味での目線だとは思うが、なんだかジロジロ見られている気分で居た堪れないし少し恥ずかしい。
また俯こうとしたその時。
？？？「ね、ねぇ！君！」
横からふと、まだ少し子供っぽい声が届く。
『は、はい。』
結構強く呼びかけられたので焦って横を振り向く。
『……あっ。』
？？？「あっ…。」
ここで私と彼は初めて出会う。
お互いそれぞれ進んできた道は違うけど、本能的に感じた共通点のある2人。
『え、えっと、』
話で聞いた通り、やっぱり彼はオーラがある。
少したじろぐように場を繋げようと特に意味もない言葉を発す私の手を、彼はぎゅっと掴む。
？？？「俺、君と、あ、赤城さんと友達になりたい！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - Hano.さん» Hano.さんコメントありがとうございます！更新お待ち頂けていたとのこと、本当に感謝感謝です(泣)好みと作品ジャンルがマッチされているとのことで、これからもお楽しみいただければなと想います！嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*) (2021年9月3日 8時) (
レス) id: ee0c23d013 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - わー！更新待ってました！ジャニーズとtwiceが好きな私にとってさらさんは神様です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月2日 20時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2021年9月1日 22時
