EP.147 先輩の眼 ページ12
佐久間side
阿「佐久間…。」
佐「ん？阿部ちゃんどうしたの？」
皆で後ろの方の席に陣取り、エプちゃん達が壇上に来るのを今か今かと待っているこの頃。
横に座っていた阿部ちゃんがどことなく不安げな声色で俺に問いかける。
阿「俺……ほんとにあの子達の事…応援できるのかな…。」
佐「……。」
ふぅ、とため息をついて阿部ちゃんは続ける。
阿「勿論応援したい。俺達が【初】を目指してるグループだからって事もあるけど、やっぱり新しい風には加担したい気持ちでいっぱいだ。でも、何なんだ…このしこりは。」
自分にもわかるような、わからないような。
もしくは、知りたくなくて顔を背けてるのか。
きっとそれは”嫉妬”、”焦燥”の二文字で終わらせてしまえば全てが終わるけれど、どうもソレだけじゃない気がして。
ラ「…それは、見てからわかるんじゃない？」
佐「…そうだな、俺もそう思ってた。」
一体どれほどの子達なのか、この目で確かめる必要がある。
どれだけ俺らがギアを上げなくてはいけないのかも、きっとハッキリすると思うし。
今まで俺らが積み上げてきたものを一瞬で越させてなるものかと、恐らくメンバー全員が心に浮かべているだろう。
しかしこの中でも1番最年少で歴も短いラウールから見れば、何だか似た境遇にも見えるのかもしれない。
機材の運ぶ音が響く静寂なホールで呟く。
佐「まぁ…さ、皆感じてることは同じだと思うけど、今はパフォーマンスを楽しんでいこ。きっと、彼女達もこんな目が据わってる先輩がズラーッて並んでたらビビっちゃうって。笑」
舘「佐久間の言う通りだね。彼女達も何もお遊戯会をしに来た訳じゃない。…俺らの知り合いもチラホラ居るくらいなんだから、実力は申し分ないと見てるよ。」
渡「…わーったよ。まずは、見てから、だな。」
微妙な空気感は舘様の一言で終わりを告げ、そして丁度いいタイミングで今話題のあの7人が舞台に上がった。
目「…なるほど。」
向「なんやめめ。納得したって感じ醸し出しとるけど。」
目「…いや、あれが本当のアイツなんだなって。」
後藤日向か。
アイツはあまり関わりはなかったとはいえ、宇宙Sixと一緒に嵐さんのバックに着いていたことは周知の事実で実力も高かった印象が残っている。
ラ「あっ…！」
ラウールがパチリと目を瞬かせ口を両手で塞ぐ。
物珍しいものでもあったか、そう思い目線を追うと「彼女」を見つけたんだ。
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - Hano.さん» Hano.さんコメントありがとうございます！更新お待ち頂けていたとのこと、本当に感謝感謝です(泣)好みと作品ジャンルがマッチされているとのことで、これからもお楽しみいただければなと想います！嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*) (2021年9月3日 8時) (
レス) id: ee0c23d013 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - わー！更新待ってました！ジャニーズとtwiceが好きな私にとってさらさんは神様です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月2日 20時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2021年9月1日 22時
