onceからTWICEのライバルグループになりました。

世間の目 ページ48

貴女side






そしてなんやかんでもう1週間。
今はメンバーのソロteaserの撮影中。





エミ「はぁ……やっぱり、思うようには行かない物ね」
貴「どうしたんですか？」




普段は笑顔のお姉さんキャラのエミオンニがため息をついていて少し心配になった。



エミ「んーん、なんでもないよ。ちょっとデビュー後の生活が不安になっただけ。」
貴「そ、そっか……。」




デビュー後……





ジョ[またステージでね]






ジョンヨンオンニの声が蘇る。

私達はどのくらい注目されてるんだろうか、どのくらいの期待を寄せられてるんだろうか。
それを考えるだけでも、胸が苦しくなる。



自分から選んだ道なのに、凄く不安なんだ。








ジリ「おーいA？」
貴「！オンニどうしたの？」
ジリ「いやーさっきから呼んでるんよ！撮影、Aの番だよ！」
貴「あぁ、ありがとう」






そうやって、私は履きなれないハイヒールをコツコツと鳴らしながらカメラの中へ進んだ


貴(緊張する……)
お腹痛いよー…



ｶﾒﾗ「よし、じゃあAちゃん！Aちゃんのコンセプトは【ミステリアス】って感じだから、そういう表情よろしくね！」




ミ、ミステリアス……？
無理難題過ぎないか！！




ｶﾒﾗ「じゃあ音楽お願いしまーす」








え、ええええええええ


練習生期間が0ということで私はこういうカメラ目線とか表情作りとかが全くできない……

貴「オンニぃ……」


ど、どどどどうしよう……






リマside



……ふぅ。
ようやく撮影が終盤に差し掛かった。



残りはうちの可愛い可愛い末っ子Aのみ。






リマ(まああの子ならサラッとやってのけそうだから早めに終わるわよね。)


キムチ炒飯注文しとくか。
そう思ってスマホを開いた時に何かから信号を受け取ったように私の目はAへ向いた。




そこにはあまり見ない不安そうな顔が。




リマ(だ、大丈夫かな……)


天才少女とはいえまだ14歳なのに……
K-POP史上最年少な気がするけどここまで完璧だとみんなの期待も寄せられるだろうし……



本当に大変ね……。


リマ「あらなんかうちの末っ子がすごい不安そうな顔してるわ、珍しい。」
ヤー「あー、練習生なったことないからこういうの初めてなのかも。今回のオーディション写真撮影なかったし……」
ナシ「でも見てよ！」


ナシカが余裕そうに指さした先には

ノン「きゃぁー♡Aちゃんセクシー！」


物凄い大人気ある表情のAがいた

teaser1→←大先輩

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