自慢の片割れ ページ46
龍side
父｢…時は早いもんなんだな。｣
今日は4月6日。
俺の父さんの誕生日。
だけど、今年はそれだけじゃない。
『MOONACT！！！』
テレビに映る、俺の姉。
そう、AのK-POPデビュー日だ。
姉の為にMnetにも加入し、スカパーにも加入。
俺はアイドルなんて1ミリも興味無い陰キャだったけど、姉ちゃんのグループはめちゃくちゃ好きになった。
龍(…推しはジリョンちゃんって言ったら姉ちゃん怒るかな。)
あの日。姉ちゃんがスカウトされてから渡韓した日からもう、8ヶ月は経った。
長期休暇にも帰国せず、ずっとあっちで頑張って来た姉ちゃんがセンターで華々しく踊っているのを見て、自然と誇らしい気持ちになる。
そして、俺も前に進まないといけない気がしてくる。
父｢良いんだよ。龍は龍で。｣
龍｢別に焦ってる訳じゃないよ。ただ…姉ちゃんに負けたくないだけ。｣
父｢負けず嫌いも程々にしとけよ？｣
義母｢あっ、リカから電話だ。もしもし？…え、今？もう番組関係大丈夫なの？…うん、いやこっちは全然いいのよ。わかったわ、変わる。｣
父｢どうかしたか？｣
義母｢今収録終わってリカが今日の現場担当だったみたいで、Aちゃんと話してあげてって。｣
このお義母さんの実娘、俺とAにとって腹違いの姉になる小石川リカさんは、偶然姉ちゃんが入所した事務所で働いていて
今回の姉ちゃんをクローズアップしたドキュメンタリー映像にもちょくちょく登場していた。
何かと気にかけてくれていた顔も知らなかった腹違いの姉に感謝する。
父｢はーい変わったよ。おおA、久しぶりだな。元気してたか？…うん、そうだよ、お前ももうちょっと連絡寄越せよな？元旦くらいしか電話よこさなかったじゃないか…うん、いるよ。変わろうか。…ほら龍。｣
そう言って父さんが俺に電話を貸した。
龍｢…もしもし。｣
長らく会っていないからであろう、緊張感を抱いてスマホを耳に当てる。
貴『あ、龍。久しぶり。』
龍｢見てたよ家族で。SHOW CHAMPION。｣
貴『そうなの？めちゃくちゃ嬉しいんだけど…』
龍｢見ない訳ないじゃん…どうなのそっちは。｣
貴『大変だけど充実してる。来て良かった。』
_____"来て良かった"。
この言葉を、俺は今1番聴きたかった。
俺はあの時、背中を押してしまったのは間違いだったのか。
たまにふと思う事があった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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とあ - ホントに面白いです！ 大好きです これからもがんばってください！ (2020年11月24日 1時) (
レス) id: ff2fba7162 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます^^*そろそろ終盤に差し掛かりますが、最後まで宜しくお願いしますm(_ _)m (2020年5月16日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
女の子 - 面白いですね。更新頑張ってください。応援してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ceafdc132b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2020年2月3日 20時
